ラグビーリパブリック

【TRC】南アフリカ代表“スプリングボクス”がチーム史上初の大会2連覇!アルゼンチンを押し切る。

2025.10.05

2年連続でTRCトロフィーを掲げたキャプテンのシヤ・コリシ(Photo/Getty Images)

■ザ・ラグビーチャンピオンシップ2025
・10月4日@アリアンツ・スタジアム(トゥイッケナム)
【南アフリカ 29-27 アルゼンチン】

南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」
WOWOWで全12試合を独占放送・配信!

 南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」最終第6節の2試合目。中立地のロンドン・トゥイッケナムでおこなわれたアルゼンチン代表“ロス・プーマス”と南アフリカ代表“スプリングボクス”の対戦で今大会の優勝チームが決まった。

 南アフリカは前半1分にCTBキャナン・ムーディーがヘッドコンタクトでシンビンとなり数的不利に陥る中、立ち上がりからギアを上げたアルゼンチンは右大外でボールを受けたWTBバウティスタ・デルグイが相手2人の間を抜けて4分にトライ(G)。7点を先制した。

 追う南アフリカは敵陣でのスクラムで相手のコラプシングを誘発すると、10分に中央約20mの位置からSOサシャ・ファインバーグ=ムンゴメズルがPGを決めて3点を返す。(3-7)

 ここからアルゼンチンは敵陣で得たペナルティから、FBサンティアゴ・カレーラスが18、27分に着実にショットを決めてリードを10点に広げる。

 テリトリーで優位に立ちながら、アルゼンチンの粘り強い守備の抵抗を受けていた南アフリカであったが、38分にトライライン前のスクラムで最後尾からボールを運んだSHコーバス・ライナーがチーム初トライ(G)をマーク。アルゼンチンは13-10のわずかなリードで前半を折り返した。

 後半も勢いを保つ南アフリカは4分にラインアウトモールからHOマルコム・マークスが左スミにグラウンディングし逆転。12分にもペナルティが起点のラインアウトから、フェーズを重ねてSHライナーが自身2本目のトライ(G)をマークした。続けて19分にもラインアウトからのアタックでHOマークスがトライゾーンに飛び込み追加点。リードを16点に広げた。(29-13)

 連覇に向け得点を重ねた南アフリカであったが、26分にWTBチェスリン・コルビが不用意なロングパスを放ると、アルゼンチンのWTBデルグイにバウンドを拾われてトライ(G)を許す。(20-29)

 9点差となり逆転の可能性にかけるアルゼンチンは、38分のペナルティキックからショットをねらうもポストに弾かれて得点はならず。勝敗が決した40分を過ぎてからFBカレーラスのクロスキックを途中出場のWTBロドリゴ・イスグロが右サイドでキャッチしてトライ(G)、2点差まで詰めた。

 フルタイムのスコアは29-27、勝ち点19でNZと並ぶも得失点差+57(NZは+8)で大きな差をつけた南アフリカがチーム史上初のTRC2連覇を達成した。

 日本代表は11月1日、イングランドの“サッカーの聖地”ウェンブリー・スタジアムで南アフリカと対戦する。

 敗れたアルゼンチンは7点差以内の敗戦で得られるボーナスポイントを獲得するも、総勝ち点10で最下位となった。大会最終順位は以下の通り。

▼ザ・ラグビーチャンピオンシップ2025最終順位
1.南アフリカ(4勝2敗・勝ち点19・得失点差+57)
2.ニュージーランド(4勝2敗・勝ち点19・得失点差+8)
3.オーストラリア(2勝4敗・勝ち点11・得失点差-13)
4.アルゼンチン(2勝4敗・勝ち点10・得失点差-52)

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