オーストラリア遠征中のブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズに、イングランド代表元キャプテンのSO/CTBオーウェン・ファレル(33)が追加招集された。日本時間7月3日、チームのSNSアカウントで発表された。
2008年、当時のイングランドのプロラグビーで最年少記録となる17歳と11日でサラセンズでのデビューを飾ったオーウェン・ファレル。イングランド代表では2012年2月4日のシックスネーションズ・スコットランド戦で20歳の時にファーストキャップを獲得した。2018年からはキャプテンも任され、2023年W杯までに112キャップを積み重ねてきた。
ホームユニオン4か国の精鋭が4年ごとに集うB&Iライオンズには、2013年オーストラリア遠征で初めて選抜された。ナンバーは780。2017年ニュージーランド遠征、2021年南アフリカ遠征にも連続で参加し、通算18試合に出場、内7試合はテストマッチでプレーした。
2024-25シーズンからフランス・TOP14のラシン92に移籍。当初は2年契約を締結していたが、双方合意で1季限りでの退団が決定し、2025-26シーズンからサラセンズへ復帰が決定。合わせて自国でプレーする選手のみが選出されるイングランド代表復帰の可能性も話題に上がっていた。
今回のB&IライオンズのHCは、アイルランド代表HCでオーウェンの実父、アンディ・ファレルが務めている。7月2日のレッズ戦でFBとしてプレーしていたエリオット・デイリーが前腕を骨折し、遠征から離脱。代わって緊急招集されたオーウェン・ファレルだが、ここ2年イングランド代表としての試合出場がない選手を呼ぶことに対し議論が生まれているようだ。
B&Iライオンズツアーと同時期にアメリカとアルゼンチンに遠征するイングランド代表のスティーブ・ボーズウィックHCは、BBCのポッドキャスト番組でオーウェン・ファレルは遠征の選考対象外であることを公言していた。
父アンディHCは「オーウェンは当然候補に入っていました。経験豊富で、4回目のライオンズツアーを目指している選手ですし、リーダーシップにも優れていますから」と語っているが、オーウェンはこれからファンの期待に応えることはできるだろうか。