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元ウエールズ代表SOダン・ビガーが今季限りで引退。18年のキャリアに幕。

2025.04.08

プレースキッカーとしても活躍したダン・ビガー(Photo/Getty Images)

 元ウエールズ代表でフランス・TOP14のトゥーロンに所属するSOダン・ビガーが今季限りで現役を引退する。日本時間4月7日に自身のInstagramアカウントで発表した。

 35歳のダン・ビガーはウエールズ代表として112キャップの試合出場を果たし、印象的なルーティンから繰り出すプレースキックを中心に633得点を記録。W杯には2015年から3大会連続で出場し、シックス・ネーションズでは2012、2019年のグランドスラム(全勝優勝)を含む3度の優勝を成し遂げた。ブリティッシュ&アイリッシュライオンズにも2度選出されている。

 2008年にトップレベルでのキャリアをスタートさせ、オスプリーズでデビューを果たした。その後2018年からはイングランド・プレミアシップのノーサンプトン・セインツ、2022年からは自身最後のクラブとなるフランス・TOP14のトゥーロンに所属した。

 引退を伝えるポストには「18年間このゲームをプレーしてきて新しいことをする時が来ました。今年が私のラストシーズンになります」というメッセージが添えられ、ウエールズ語、フランス語、英語で記された「ありがとう」の言葉で締められていた。

 動画の中でビガーはウエールズ代表の10番を背負うことについて「独特なプレッシャーやチャレンジがあった」と表現したが、それが人として強くなることにつながったと振り返っている。

 ビガーが生涯忘れることのないであろう出来事として、ウエールズ代表で初キャップを取ったこと、100試合に出場するセンチュリオンになれたこと、ライオンズでテストプレーヤーになったことを挙げたが、「最も誇りに思っているのは、家族に人生という機会を与えられたことです。それが私にとって最も大切なことであり、誇れることです」と語り、家族との絆をうかがわせた。

 ビガーが所属するトゥーロンは13勝7敗・勝ち点63で3位につけている。TOP14のシーズンは6月下旬まで続く。

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