南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ(TRC)」最終節とニュージーランド・オーストラリアの2国で競う「ブレディスローカップ」第2戦を兼ねた試合が9月28日にスカイ・スタジアム(ウェリントン)で開催される。ニュージーランド代表“オールブラックス”が試合登録メンバー23名を26日に発表した。
2023年フランスW杯までキャプテンを務めていたFLサム・ケインは、前節までに出場試合数を99キャップまで積み重ねていた。FL(6)で先発出場するこの試合でNZ史上13人目の「100」キャップに到達する。
ケインはW杯後に合流した東京サントリーサンゴリアスでは、負傷の影響で6試合のみの出場に留まっていた。リーグワンのシーズン終了後、オールブラックスのTRCスコッドに選出されたケインは、「シーズン当初、自分の体の状態を仕上げるために全力を尽くしてプレーする最高のチャンスを得る、というマインドセットだった」と明かしている。結果的にTRC第2節以降4試合に出場し、センチュリオンとなるチャンスを得た。現在32歳のケインは、2024年の代表活動を最後に代表を引退すると発表している。
SHのスターターを任されたのは、同じく32歳のTJ・ペレナラ。2024-25シーズンより加入するリーグワンのリコーブラックラムズ東京と3シーズンの契約を結んでいるため、ウェリントンでのテストマッチは最後の出場となる可能性が高い。ハリケーンズの一員としてもプレーしたスカイ・スタジアムで、地元のファンの期待に応えることができるか。
ワラビーズに31-28で勝利した前節で、膝を負傷し前半で退いていたバイスキャプテンのジョーディー・バレットに代わり、アントン・レイナートブラウンがCTB(12)で先発出場する。また前節に出場予定だったが、急遽当日に病気で欠場したボーデン・バレットが先発SOで復帰する。
リザーブにはここまでのTRC2024で出場のなかったLOパトリック・トゥイプロトゥ、BKデイヴィッド・ハヴィリが入った。
キャプテンはLOスコット・バレット。バイスキャプテンはNO8アーディ・サヴェアとHOコーディー・テイラーが務める。
スコット・ロバートソンHCは、ケインとペレナラの存在がチームの大きなモチベーションとなっていたと語り、「土曜はサムとTJにとって特別な一夜となるだろう。これまでのチームへの貢献を称えるようなパフォーマンスを見せてくれるはずだ」と大きな期待を寄せた。
<ニュージーランド代表 オーストラリア戦(9月28日19時05分キックオフ@スカイ・スタジアム)登録メンバー>※現地時間
▼スターティングXV
1.イーサン・デグルート(ハイランダーズ/27caps)
2.コーディー・テイラー(クルセイダーズ/92caps)[VC]
3.タイレル・ロマックス(ハリケーンズ/39caps)
4.スコット・バレット(クルセイダーズ/75caps)[C]
5.トゥポウ・ヴァアイ(チーフス/33caps)
6.ウォレス・シティティ(チーフス/4caps)
7.サム・ケイン(チーフス/東京サントリーサンゴリアス[JPN]/99caps)
8.アーディ・サヴェア(モアナ・パシフィカ/89caps)[VC]
9.TJ・ペレナラ(ハリケーンズ/86caps)
10.ボーデン・バレット(ブルーズ/131caps)
11.ケイリブ・クラーク(ブルーズ/24caps)
12.アントン・レイナートブラウン(チーフス/78caps)
13.リーコ・イオアネ(ブルーズ/76caps)
14.セブ・リース(クルセイダーズ/29caps)
15.ウィル・ジョーダン(クルセイダーズ/36caps)
▼リザーブ
16.アサフォ・アウムア(ハリケーンズ/13caps)
17.タマイティ・ウィリアムズ(クルセイダーズ/13caps)
18.パシリオ・トシ(ハリケーンズ/2caps)
19.パトリック・トゥイプロトゥ(ブルーズ/45caps)
20.ルーク・ジェイコブソン(チーフス/23caps)
21.コルテス・ラティマ(チーフス/7caps)
22.ダミアン・マッケンジー(チーフス/55caps)
23.デイヴィッド・ハヴィリ(クルセイダーズ/27caps)
C:キャプテン
VC:バイスキャプテン