ヨーロッパでおこなわれているラグビーのオータムネーションズシリーズは、現地時間11月12日に各地で熱戦が繰り広げられ、世界ランキング1位のアイルランドはフィジーとの戦いを制し、黒星発進だったウェールズはアルゼンチンに競り勝った。
そのほか、イタリアがオーストラリアから歴史的初勝利を挙げ、日本は来年のワールドカップでも戦うイングランドに大敗、フランスは13年ぶりに南アフリカを倒している。
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アイルランドはダブリンのアビバ・スタジアムでフィジーと対戦し、35-17で勝利。前週は南アフリカを下しており連勝となった。
先制したのはフィジーで、序盤に得意のランニングラグビーでトライを挙げ、何度も粘り強くディフェンスしたシーンもあったが、ペナルティと危険なプレーでイエローカード2枚、レッドカード1枚を提示され、自分たちを苦しめた。
アイルランドは7-7で迎えた前半20分、1人少なかった相手FWをモールで押し切り、勝ち越すと、24分にも数的有利を活かしてトライを決めた。
一時13人で奮闘していたフィジーだが、アイルランドは60分、敵陣深くでのスクラムをターンオーバーしてWTBマック・ハンセンがフィニッシュ。なおも食らいつく“フライング・フィジアンズ”に対して、73分にはFWのピック&ゴーで加点し、突き放した。
1週間前にニュージーランドに大敗していたウェールズは、イングランドを倒したアルゼンチンに競り勝った。カーディフのプリンシパリティ・スタジアムで対戦し、20-13。
来年のワールドカップで日本やイングランドなどと同組に入るアルゼンチンは、序盤にペナルティゴール(PG)で得点し、粘り強いディフェンスもあって前半30分までリードしていた。
しかし、ウェールズは31分、ラインアウトからモールで押し込み、コンバージョンも成功で逆転する。SOガレス・アンスコムは、36分にはPGで加点し、10-6で折り返した。
そして、46分(後半6分)にはウェールズのSHトモス・ウィリアムズがキックチャージからトライを獲得。
さらにPGで点差を広げられたアルゼンチンは、68分にドライビングモールでトライを奪い返したものの、ウェールズが最後まで堅守を貫き、リードを守りきった。
また、10か月後に開幕するワールドカップで日本と同組に入るほかのライバルは、サモア(世界ランキング14位)が敵地でジョージア(同13位)に20-19と競り勝った一方、チリ(同21位)はルーマニアのブカレストでトンガ(同15位)に10-39で敗れている。