10月後半に来日するニュージーランド代表“オールブラックス”が、南半球の強豪4か国で競う「ザ・ラグビーチャンピオンシップ 2022」を快勝で締めくくった。地元オークランドのイーデンパークで9月24日、同大会の最終戦をオーストラリア代表“ワラビーズ”と戦い、40-14で制した。
ワラビーズと争う伝統の「ブレディスローカップ」は、先週メルボルンで競り勝った時点で20年連続キープを決めていたが、ラグビーチャンピオンシップの優勝争いは最終節までもつれ、首位のオールブラックスはトライ量産によるボーナスポイント獲得と得失点差で2位の南アフリカ代表にプレッシャーをかけた。
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激しい攻防のなか、前半21分にペナルティゴールで先制したオールブラックスは、その2分後、ハーフウェイからチーム一体となってテンポよく攻め上がり、WTBウィル・ジョーダンが鋭い走りでディフェンスを切り裂きインゴールに持ち込んだ。
27分にも敵陣深くに入り、ラインアウトからのドライビングモールでペナルティトライを獲得。
ディフェンスも粘り強かったオールブラックスは17-0で折り返すと、後半の立ち上がりもよく、43分(後半3分)にゴールに迫り、突っ込んでゴールラインを割ったLOサム・ホワイトロックがタックラーに絡まれながらも長い腕でボールをキープしてインゴールに押さえ、トライが認められた。
54分にはラインアウトからモールで押し込みリードを拡大。
59分にキックをチャージされ失点したものの、黒衣の男たちは65分にもラインアウトから塊になってインゴールになだれ込み、勝負あり。
試合終了間際にワラビーズに7点を許したが、トライ数で3本差をつけたためボーナスポイント獲得となり、4勝2敗で総勝点19、得失点差をプラス67として戦いを終えた。
2位の南アフリカ代表は、逆転優勝のためには最終節のアルゼンチン代表戦でボーナスポイントを獲得し、39点差以上つけて勝たなければならなくなった。
なお、ホームでのラグビーチャンピオンシップ最終戦を快勝で締めくくったオールブラックスは、約1か月後から北半球ツアーとなり、10月29日に国立競技場(東京)で日本代表と4年ぶりに対戦する。