国際マッチ期間の2週目となった7月9日は、ヨーロッパの伝統あるファイブネーションズがすべて遠征先で勝つという、珍しい日となった。
フランスが日本でテストマッチの連勝を「10」に伸ばし、アイルランドはニュージーランドで歴史的勝利、イングランドはオーストラリアでリベンジを遂げ、ウェールズは南アフリカで歓喜したのに続き、スコットランドはアルゼンチンで快勝した。
今夏のツアー初戦は落としていたスコットランドだが、サルタでの2戦目は29-6で制した。
スコットランドは粘り強いディフェンスを最後まで貫き、先週の対戦後にランキング(7位・8位)が入れ替わったアルゼンチンにトライを許さなかった。安定したスクラムも勝因となった。
攻めては、3点ビハインドだった前半37分に、この試合が50キャップ目だったFLヘイミッシュ・ワトソンがピック&ゴーでインゴールにねじ込み、逆転。後半には、テンポのいい連続攻撃からCTBのマーク・ベネットとサム・ジョンソンが力強い走りでディフェンスを破るなど、計4トライを挙げた。
アルゼンチンはマイケル・チェイカ ヘッドコーチ率いる新体制となって初黒星。
1勝1敗となったアルゼンチン対スコットランドのテストシリーズ最終戦は、現地時間16日にサンティアゴ・デル・エステーロでおこなわれる。