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逆転優勝への執念を見せたアイルランドは2位 最終戦はスコットランドに快勝

2022.03.20

果敢だったアイルランド。終盤にSHコナー・マレーがチーム4トライ目を決めた(Photo: Getty Images)


 世界ランキング4位のアイルランド代表は、4年ぶりのシックスネーションズ優勝には届かなかったが、現地時間3月19日に地元ダブリンのアビバスタジアムでおこなわれたスコットランド代表との最終戦を26-5と勝って締めくくり、4勝1敗(総勝点21)の2位で終えた。
 スコットランド代表は2勝3敗(総勝点10)で4位。

 首位のフランス代表を2ポイント差で追い、逆転優勝の可能性もあったアイルランド代表は、ボーナスポイント(4トライ以上で獲得)付きの勝利を求め、前半17分にラインアウトからのモールでトライを挙げると、10分後にはFWのパワープレーでゴールラインを割った。

 14-5で迎えた48分(後半8分)には、スコットランド代表のFBスチュアート・ホッグがゴール右隅に迫ったが、グリーンジャージーの15番をつけたヒューゴ・キーナンが懸命のディフェンスでトライを阻止し、チームを鼓舞した。

 アイルランド代表は、59分にはゴール前でアドバンテージを得て攻撃を繰り返し、FLジョシュ・ヴァンダーフリヤーがパワーで壁を破ってインゴールに押さえ、リードを拡大。その後、ディフェンスでも奮闘してリズムを良くした。

 そして、終盤の77分に相手にイエローカードが出て数的有利となったアイルランド代表は、直後、敵陣深くに入ると、モール近くに走り込んできたWTBジェームズ・ロウが仲間のサポートを得てゴールに迫り、パスをもらったSHコナー・マレーがフィニッシュ。チーム4トライ目でボーナスポイント付きの勝利となり、フランス代表の結果待ちとなった。

 この数時間後、フランス代表がパリでイングランド代表を倒して全勝となり、アイルランド代表は2位に終わったが、来年のワールドカップへ向けて収穫も多かったシックスネーションズとなった。

アイルランド、イングランド、スコットランド、ウェールズの“ホームネーションズ”によるトリプルクラウンを獲得したアイルランド代表(Photo: Getty Images)
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