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【南アフリカ記者コラム】世界屈指のタイトヘッドPR、フランス・マルハーバが復帰へ前進。移籍も視野に

2026.10.22

 南アフリカ代表”スプリングボクス”の右PR、フランス・マルハーバが戦列復帰に向けた近況を明かした。

 慢性的な首と背中の痛みから約2年に渡って実戦から遠ざかっている35歳は現在、ストーマーズのURC(ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ)スコッドとともにトレーニングをおこない、慎重に復帰への道を歩んでいる。

 ストーマーズのディレクターオブラグビーを担うジョン・ドブソンは、現時点で契約が切れているこのベテランがプレー可能な状態になれば受け入れる考えを示している。
 スプリングボクスのラシー・エラスマスHCは、来年はじめにも実戦復帰する可能性があると明かした。

 マルハーバ自身も最近、スプリングボクスのレジェンドであるジャン・デヴィリアス、スカルク・バーガーが出演するテレビ番組「Boks Unpacked」に登場、今後の展望について語った。

「大きな視点で見れば、順調に回復しています。チームと一緒にトレーニングを始めました。コンタクトを伴わないチーム練習などです。ラグビーのトレーニングやラグビーに関連したことができるのはとても嬉しい。コーンの間を行ったり来たり走るのは、僕の好きな練習ではありませんから。近いうちにスクラムを組めるようになればいいですね」

 負傷に苦しむ以前は、世界最高のタイトヘッドPRとして高く評価されていた。
 2011年にウェスタン・プロヴィンスとストーマーズの両チームでトップチームデビューを果たして以降、ストーマーズでは150試合以上に出場。クラブ史上2番目の出場数を誇る選手となった。

 2021-22シーズンのURC制覇にも大きく貢献。キャリアを通じて一つのクラブだけでプレーしてきた稀有な経歴についても言及した。

「忠誠心について多くの人から評価してもらえるのは、本当に素晴らしいことです。ただ、僕の契約が切れたり、次の契約について交渉できる時期になるたびに、南アフリカ協会やストーマーズが僕を大切に扱ってくれたことも評価されるべきだと思います」

 一方で、ボクスに復帰して3度目のワールドカップ優勝に貢献できるのであれば、国内の別のチームでプレーする可能性も否定しなかった。

「いま具体的にどこかのチームの名前を挙げるつもりはありませんが、他の場所でプレーする経験もしてみたかった。ずっと昔、スプリングボクスで一緒にプレーした選手が、ブルズの大ファンだったのに一度もそこでプレーできなかったと話していたのを覚えています。

 そのとき、僕はこう思ったんです。自分が応援しているクラブや地域の代表チームでプレーできることがどれほど大きな特権なのか分かっていないんだ、と。僕は人生を通じて応援してきたクラブと地域のチームでプレーすることができました。そんな選択肢を持てる選手は決して多くありません」

 もしマルハーバが再び緑と金のジャージーに袖を通すことになれば、世界王者が誇る極めて層の厚いPR陣に、さらに大きな戦力が加わることになる。

 加えてもう一人のベテランPR、37歳のトレヴァー・ニャカネも、来年のワールドカップに挑戦するため現役生活を延長することもやぶさかではないと語っている。

 南アフリカは、フロントローの選手層に本当に恵まれているのだ。

 エラスマスHCとコーチ陣は現在、URCや欧州で開催されている各種カップ戦の動向には間違いなく目を光らせている。

 ネーションズチャンピオンシップの後半戦が11月に欧州で始まるからだ。7日にイタリア、13日にフランス、21日にアイルランドと対戦する。

 7月の前半戦ではイングランドを45-21、スコットランドを42-28、ウエールズを43-0で破った。

 これらの試合結果と参加国の結果によって、11月27日から29日に開催される「ファイナルズ・ウィークエンド」での対戦相手が決まる。
 現時点で、スプリングボクスは「南半球」プールの首位に立つ。ニュージーランド、オーストラリア、アルゼンチンが続き、日本とフィジーが下位に位置している。

 一方、「北半球」プールではフランスがトップ。スコットランド、イングランド、アイルランド、ウエールズ、イタリアの順だ。

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