ひたすらに日本を褒めた。
フィジー代表の主将として9月12日よりパシフィック・ネーションズカップ(PNC)に参加するテビタ・イカニヴェレが、11日、翌日の準決勝がある東大阪市花園ラグビー場で会見。昨年にこの国の三重(現栃木)ホンダヒートへ入ってリーグワン1部を戦ったのを踏まえ、感慨を口にした。
「ホンダにチャンスをいただいたことは家族にとっても大きなチャンスでした。日本文化を経験し、日本の方々がどういう生活をしているかを見ることで、選手としてはもちろん人としても成長できる。チームではフィジーのレベルとは違った様々な国の選手と過ごすなかで栄養の摂り方が変わり、もっと走れるようになりました」
ここでの「文化」「栄養」の具体例を聞かれれば、微笑みながらこう続ける。
「お年を召した方から幼い子どもまですべてが清潔。フィジーは何でも同じゴミ箱に放るのに、日本ではペットボトルの周りの包みも別で捨てます。また、靴を脱ぐ! 母国は裸足が多いです。栄養についていえば、食べるものに気を付けるようになりました。ただ日本はコンビニにもヘルシーなものが売っています。太ってしまうものを口にすることはあまりありません」
身長183センチ、体重113キロで先頭中央のHOを務める。ヒートではレギュラーシーズンの18試合中17度プレーし、軽やかな身のこなしと強靭さを披露した。
しかし、その後の代表シーズンでは辛酸をなめる。
7月には新設のネーションズチャンピオンシップでウェールズに24-39、イングランドに8-73、スコットランドに17-33と連敗。この季節は「南半球シリーズ」と称されフィジー代表はホスト国扱いだったものの、ゲームは相手側のグラウンドでおこなった。
開催に足るスタジアムを用意できないと見なされての決定か。主将は、どうにか前向きな点を見つける。
「外国でプレーしていない選手を海外に連れていけたのはよかった。これからは世界をフィジーに連れてこられるようになってほしいです。(9月は)自信を取り戻し、勢いをつけたい」
カナダ代表とのセミファイナルでかねての予定通りに先発すれば、36キャップ目を得る。24年以来毎年開かれているPNCでは、昨年まで2大会連続で日本代表との決勝を制している。今回はどんな結末を迎えるだろうか。
