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【南アフリカ記者コラム】ネーションズチャンピオンシップでも無類の強さ。評価を高めたプレーヤーを紹介

2026.07.20

円熟味を増しているSHコーバス・ライナー(Photo/Getty Images)

 南アフリカ代表は週末のダーバンで、予想通りウエールズを43-0で下した。
 ネルソン・マンデラ国際デーに7トライを奪っての快勝だ。

 立ち上がりから真っ向勝負のラグビーを展開し、開始5分には「世界で最も真っすぐ突進する選手」と言っても過言ではないNO8ヤスパー・ヴィーセがディフェンダーを突破して先制トライ。コンバージョン成功でSOヴシ・モヨは代表初得点を記録した。

 ヤスパーの弟、LOコーバス・ヴィーセも兄に続いて力強いキャリーを披露。その一度はゴールライン直前で止められたが、代わりにSHコーバス・ライナーが抜け出して52キャップ目で20トライ目を挙げた。
 前半終了間際にはモヨのクロスキックからCTBジェシー・クリエルがトライを奪い、19-0で前半を終えた。

 4万5000人の観衆は、後半にウエールズが崩れると予想していた。
 そして後半開始直後、WTBジャコ・ウィリアムズがデビュー戦でトライを挙げると、試合前に広く予想されていた「50点差ゲーム」が現実味を帯びた。

 最終的には7点届かなかったものの、これでテストマッチ11連勝。ウエールズにとって南ア戦は2試合連続の無得点に終わった。

 しかし、昨年11月末にカーディフで73-0と大勝した試合と比べれば、この日のスコアは本来の実力差を十分に反映したものではなかった。

 世界王者らしい高い水準のプレーを試合を通じて維持できたわけではない。前半だけで11回のハンドリングエラーを犯し、何度も敵陣22メートル線内に攻め込みながら得点に結び付けられなかった。

 一方で、今回のダーバンで昨年と同じ背番号で先発した選手はわずか二人。それでも快勝を収めた。

 ラシー・エラスマスHC率いるチームは7月のネーションズチャンピオンシップ3試合をすべてボーナスポイント付きで制し、イングランド戦で45得点、スコットランド戦で42得点、ウエールズ戦で43得点を挙げた。
 3試合合計130得点、20トライという驚異的な数字を残している。南半球勢で首位に立ち、オールブラックスを次点に回した。

 恐ろしいのは、毎週メンバーを大幅に入れ替えながら選手層をさらに厚くしている中で、この結果を残していることだ。
 ダーバンでの内容は波があったものの、個々の選手を見れば大きな収穫もあった。

 初キャップのLOルーベン・ファンヒェデンとPRカール・サディーは、ともにテストマッチでもすぐに通用することを示した。
 ファンヒェデンはラインアウトとフィールドプレーで存在感を発揮し、サディーはボルドーで見せてきた好調ぶりをそのまま代表でも発揮。スクラムで圧倒的な強さを見せた。

 先発FWではPRゲルハルト・ステーンキャンプ、FLポール・デヴィリアーズ、NO8ヤスパー・ヴィーセが際立った活躍を見せ、チーム内での序列をさらに高める内容だった。

 BKでは初キャップのSOヴシ・モヨとトライもマークした。WTBジャコ・ウィリアムズが印象的なデビューを飾った。
 さらに、ベテランSHコーバス・ライナーはこの日のマン・オブ・ザ・マッチと言える出来だった。ゲームコントロール、ラック周辺でのスピード、アグレッシブなアタック参加でチームを力強くリードした。

◇このウエールズ戦で評価を高めた5人

PRゲルハルト・ステーンキャンプ
オックス・ンチェが万全の状態で戻れば、2027年W杯へ向けてスプリングボクスは非常に強力なルースヘッドのコンビを擁することになる。そう確信させるプレーぶりだった。スクラムでは圧倒的な強さを見せ、フィールドでもフィジカルを前面に押し出し、テストマッチの1番にふさわしい実力を示した。

PRカールー・サディー
これ以上ない代表デビューだった。ボルドーで築いた高い評価を携えてテストマッチに臨み、大舞台でも物怖じすることなく力強いプレーを披露。エラスマスHCは最高レベルで戦える新たなタイトヘッドPRという貴重な戦力を手に入れた。

LOルーベン・ファンヒェデン
長くチャンスを待ち続け、それを見事に掴み取った。ストーマーズのLOはフィジカル、運動量、ラインアウトで安定感を発揮。LOには負傷者が相次いでいるだけに、この試合で代表定着へ向けた大きな一歩を踏み出した。

FLポール・デヴィリアーズ
この1か月で最も評価を上げた選手かもしれない。ネーションズチャンピオンシップ3試合すべてに先発し、試合を重ねるごとに内容も向上。ジャッカルで抜群の強さを見せ、献身的に働き、トライというご褒美も手にした。そのパフォーマンスは、多くの人が「将来シヤ・コリシの背番号6を受け継ぐ存在」と期待する理由を改めて示した。

SHコーバス・ライナー
経験の価値を改めて証明した。試合のテンポを巧みに操り、ラック周辺を鋭く突き、教科書通りのサポートランでトライも記録。若手が多く並ぶチームに落ち着きと統率力をもたらした。SHは南アフリカにとって層の厚いポジションとなったが、その中でもライナーは依然として序列の上位にいることを強く印象づけた。

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