マオリ・オールブラックスはリポビタンDチャレンジカップ2026(6月27日・パロマ瑞穂スタジアム)でJAPAN XVと対戦し、38-31で勝利を収めた。途中出場のSOタハ・ケマラ(23)は後半35分に逆転トライをマークして白星を呼び込んだ。
タハ・ケマラは後半10分からピッチに登場。最大17点のビハインドを背負う中、速いテンポで高精度のパスを供給し攻撃を組み立てる。広い視野から前方のスペースへキックを放ちチームを前進させ、鋭く切り込むボールキャリーで幾度も好機を演出した。
追い上げの末に点差を2点に縮めた後半35分、敵陣22mライン内に攻め込み左方向へ展開する中でボールを受けたケマラは、4人からタックルを受けながら驚異的な粘りで走り続け、トライゾーンまで突き進んだ。
本人は「とにかく『前へ』という意識で、あまり何も考えないで行けたのが良かった」と殊勲のプレーを振り返る。
「マオリ・オールブラックスのジャージーを着るのは、いつでも特別なことです。そして今日は家族が観に来てくれたので、良い結果が出せて良かったです」
ケマラはスーパーラグビーで最多15回の優勝を誇る名門・クルセイダーズで、2023年にデビュー。パフォーマンスが認められた2024年にはマオリ・オールブラックスに初選出され、JAPAN XVと対戦した。翌年はシーズン終盤に負傷して機会を逸したが、今回2年ぶりの来日を果たした。
クルセイダーズでの2026シーズンはキャリアハイの13試合に出場し、プレーオフの2試合で先発SOを任された。アンドリュー・マーテンズやダン・カーターなど数々のレジェンドSOを輩出してきたクルセイダーズの系譜を受け継ぐプレーメーカーとして、さらなる飛躍への期待が高まっている。
2023年のルーキーイヤーは、リッチー・モウンガと共にシーズンを過ごしアドバイスを受ける機会に恵まれた。
「自分は自分らしくということを大事にしていますが、彼のようなスタイルやプレーを目指していますし、リスペクトしています」
今季東芝ブレイブルーパス東京を退団したモウンガはクルセイダーズに復帰するため、来季は再びチームメイトとなる。日本でも伝説を打ち立てたレジェンドから学びを得て、「誰もがそうであるように、将来的にはオールブラックスを目指したい」と未来を見据える。
