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2026年度のサクラフィフティーン活動予定が明らかに。有水DOR「次のワールドカップでベスト8はマスト」

2026.04.10

左から山神孝志氏、有水剛志氏(撮影:BBM)

 日本ラグビー協会は4月10日、女子日本代表のディレクターオブラグビー(DOR)に就任した有水剛志氏の記者会見を開いた。
 最高事業統括責任者(CEO)兼CROラグビー担当の山神孝志氏も同席した。

 有水氏は2014年から2017年までサクラフィフティーンのヘッドコーチを務め、2024年7月からはチームディレクターに就任。レスリー・マッケンジー前HCをマネジメントサイドから支えた。

 山神氏は「より現場に踏み込んでもらうために今回の就任に至った」と経緯を話し、「任期は次のW杯までが目安」と語った。

 有水DORは前職との違いについて、「チームディレクターはオフフィールドのマネジメントでしたが、DORはオフフィールドに加えてオンフィールドでもマネジメントしていく。次のヘッドコーチの発掘、育成が大きなミッション」と説明した。

 先のワールドカップ後にレスリー前HCとレビューをおこない、以降は後任探しに奔走。北川俊澄氏をHC代行に据えた。
 同氏はYOKOHAMA TKMで総監督補佐としてチームを初の日本一に導き、昨夏にはアジアラグビーチャンピオンシップに臨むサクラフィフティーンのアシスタントコーチも務めていた。そこではFWとディフェンスを担当した。

 ワールドカップ後初の活動は4月25日の強化合宿から始まり、カザフスタンでおこなわれるアジアラグビーチャンピオンシップでカザフスタン(4月29日)、ホンコン・チャイナ(5月5日)と対戦する。

「今回のマネジメント、リーダーシップを踏まえて、夏にはヘッドコーチを正式に確定したいと思っています。ただ、それが北川コーチになるのかどうかは決まっていません」(有水氏)

 新たにアタックコーチも入閣予定で、有水氏自身は「戦略や戦術といった上位概念をHC代行と一緒に作っていく。マイクロスキルなどは北川コーチとアタックコーチでやっていただく。ただ、こちらもARCを戦っていきながらベストな関わり方を探っていきたい」とした。

 アジアラグビーチャンピオンシップを終えた後は、9月にアウェーでのイタリア戦(WXV)が予定され、さらにアイルランドと2試合(1試合はWXV)を戦う。10月には国内でウエールズと2試合対戦(1試合はWXV)。「イタリア戦の前に国内でウォームアップゲームができないかを調整している」という。

 あらためてワールドカップを振り返った有水氏は、「ストラクチャーの中でのフィジカリティは通用していた。スタッツでもそれは出ている。テリトリー、セットピースでも五分以上に戦えた」とポジティブな面を話し、「ただ勝てなかった」として敗因をこう語った。

「課題はアンストラクチャーでのフィジカリティです。スピードやスペースがあるところでのコンタクト。そこはトップ8との国と差がある。それを埋める作業をしていきます」

「同じことをしても差は埋まらない。日本人の特性を生かしたオリジナリティのあるラグビーが求められる」と続けた。

 国内の環境整備は依然として課題だが、6~8月に開催される太陽生命ウィメンズセブンズシリーズの期間に、主にタイトファイブにアプローチした活動をおこなっていくという。
 また、Director of Women’s Rugby 女子ラグビー担当の香川あかね氏と対話を重ねながら、「関東、関西で分かれるのではなく、トップ6やトップ8の(統合した)リーグにできないか」なども引き続き検討していく。

 女子ラグビーの強化に割く予算が潤沢ではない中では、「どれだけ経済合理性を踏まえた活動ができるかだと思っている」と語り、「日本ラグビー協会は2037年もしくは2041年の自国開催のワールドカップでの成功を中長期的ビジョンに掲げています。そこに向けては2029年大会でのトップ8入りはマスト。そうなるためにはトップ4のチームと戦える力が必要になる」と展望した。

 なお、レスリー前HCについては「(日本協会の)ハイパフォーマンスコーチに就いていただく。男女問わずユースからトップまでの連携を担う」(山神氏)という。

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