ラグビーリパブリック

重量FWで3連勝期す。フランスが第3節イタリア戦の登録メンバーを発表。

2026.02.21

203cm、145kgという驚異的なサイズを誇るメアフー。注目(Photo/Getty Images)

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 シックスネーションズでアイルランド、ウエールズに連勝し、現在唯一の全勝で単独首位を走るフランス代表が、第3節イタリア戦の出場メンバーを発表した。ファビアン・ガルチエHCは、好調なイタリアのフィジカルに対抗すべく、FWの重量化とクラブでの連携を軸に据えた。

 FW陣では、開幕から2試合続けてLOで先発したシャルル・オリヴォンとミカエル・ギヤールがベンチに回り、チボー・フラマンとエマニュエル・メアフーの2人が先発に復帰する。フロントローの先発に変わりはないが、リザーブにはHOペアト・モヴァカと、巨漢右PRジョルジュ=アンリ・コロンブが入った。

 ガルチエHCは、この変更について次のように説明している。

「メンバーを固定せず、常に健全なライバル意識を持って切磋琢磨できる環境を整えています。フラマンとメアフーはプレー時間が少なくフレッシュであり、代表経験も豊富です。タイトファイブに若干のターンオーバーを施したましたが、これは『スターター』と『フィニッシャー』のバランスを考慮した非常に興味深い試みです。また、ここまでの2試合で早い段階での選手交代を行えたので、少なくとも6人の選手については負荷のバランスを調整できたことも、今回のメンバー構成に繋がっています」

 特に警戒しているのがイタリアのスクラムだ。前節、イタリアはアイルランドのPRタイグ・ファーロングを宙に浮かせるほどの威力を見せた。これに対しフランスは、メアフー(203cm、145kg)、コロンブ(193cm、142kg)という2人の巨漢を右側に配置して対抗する。さらに、スクラムの「精密さ」を保つため、同じトゥールーズに所属する選手同士の連携を重視した。

「スクラムは非常に繊細なものであり、そこには特有の感覚やフィーリング、リエゾンの仕方などがあり、単なる力のぶつかり合いではなく、精密さが求められる世界です。今回の先発8人の多くがトゥールーズ所属です。フィニッシャーについても同様で、コロンブ、モヴァカ、ロドリグ・ネティの3人も同じクラブ(トゥールーズ)で研鑽を積んでいます。こうした日常的な連携がチーム構築において大きな意味を持つのです」。

 一方、バックローは3試合連続で同じ顔ぶれとなった。

「オスカー・ジェグーは190cm、90kgと軽量ながら体重比のパワーが凄まじく、持久力やハードワークを繰り返す能力に長けています。CTBとしてもプレーできるほどスピードがあり、ハンドリングスキルも備えている。グラウンドのあらゆる局面でプレーを繋ぎ合わせる、完璧な『ハイブリッド・プレーヤー』です。

 フランソワ・クロスも完璧なハイブリッド。空中戦と地上戦に強く、繋ぎ役となります。アントニー・ジュロンは地上戦に長け、バックローの全ポジションをこなしてバランスを補完します」と3人を評価する。

 また、「レニ・ヌシも計り知れないポテンシャルを持つ。このチームでしっかりプレーをしなければならない」と発破をかけ、さらに「昨年最優秀FWだったポール・ブドゥアンの存在も忘れていない」と付け加え、選手層の厚さを強調した。

 BKの先発メンバーは前週から維持されたが、リザーブにCTBピエール=ルイ・バラシが復帰した。バラシは昨年11月のフィジー戦で脳震盪を発症し、長期離脱を余儀なくされていた。バラシは当時の苦悩を『ラ・デペッシュ・デュ・ミディ』紙にこう語っている。

「偏頭痛があり、物を見たり、光がある場所での集中することが難しかった。何かを考えようとするだけでしんどくなり、授業の勉強を再開しようとするだけで頭痛がした。だから、しっかりと時間をかけて必要な予防措置をすべて講じました」

 1月末にトゥールーズで戦列復帰を果たし、2月15日のスタッド・フランセ戦で80分フル出場を経て、代表合宿に招集され、この試合で代表戦復帰を果たす。

 2年前、今回と同じフランス北部のリールのスタッド・ピエール・モロワで、イタリアのSOパオロ・ガルビシが最後にPGを外したことで、かろうじて敗戦を免れるという接戦を演じた(13-13)。ガルチエHCは、近年のイタリアの進化を高く評価している。

「私がラグビー界に関わって、かれこれ35年になりますが、世界の舞台で台頭してきた国が2つあります。一つはすでに相応の地位を築いたアルゼンチン、そしてもう一つ、今まさに力強い地位を確立しつつあるのがイタリアです。

 現在のイタリア代表は、ホームネーションズのどの国にも勝てます。南半球の強豪国とも対等に渡り合い、勝利を収める力を持っています。これは、世界のラグビー発展における一つの成功例と言えるでしょう。

 さらに言えば、彼らはヨーロッパにおける我々と同じラテン系の国です。フランスとイタリアという2つのラテン諸国が、イギリス勢と互角に戦えるようになったのです。私の目には、今のイタリアはシックスネーションズで優勝できるチームに映っています。世界トップ10のどの国も撃破でき、ワールドカップでも決勝トーナメントに進出できる実力を備えています。それが現在の彼らのレベルなのです。

 数年前には、『イタリアをシックスネーションズから除外すべきだ』という声が聞かれることもありました。しかし、彼らが踏みとどまってくれたのは、本当に幸運なことでした。なぜなら、イタリアの躍進は、ラグビーというスポーツにおける『可能性の道』を切り拓いてくれているからです」

 初戦のアイルランド戦の後で、セットピースからの一時攻撃に不満を残していた。ウエールズ戦では満足できたのかと記者から問われると、ガルチエHCは満面の笑みを浮かべ、「それは、あなたが満足していないということですね」と切り返し、

「常により良くしようと努めていますし、そこには多くの時間を割いています。我々が大切にしているテーマは、『セットプレーの強さ』と『ボールを動かす強さ』をいかに融合させるかです。アイルランド戦と比較すれば、ウェールズ戦では進歩が見られました。イタリア戦ではさらなる進化を期待しています」と締めくくった。

フランス代表 ウェールズ戦メンバー

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