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【日本代表】RWC2027プール組分け抽選後にエディー・ジョーンズHCが所感。2年後の目標キャップ数は600。「最高の“準備”でW杯に入る」

2025.12.04

プールEに入った日本を指し示すエディー・ジョーンズHC(撮影:井田新輔)

 12月3日におこなわれた「ラグビーワールドカップ2027オーストラリア大会(RWC2027)」のプール組分け抽選会で、日本はフランス、アメリカ、サモアと同組のプールEに入った。同日、日本代表のエディー・ジョーンズHCと永友洋司チームディレクターが都内で記者会見に出席した。

 世界ランキング12位の日本代表を率いるエディー・ジョーンズHCは、抽選後の心境を「誰と対戦するのかが明確になりました。ここから対戦相手に対してフォーカスできるという感覚」と述べた。2024年の就任当初に掲げたベスト4という目標を達成するためには、決勝トーナメントで2勝を挙げなければならないが「3試合だけを意識しています。初戦が決まったら、そこに対して意識を持っていくだけです」とマインドを表現した。

 対戦相手の3チームの印象も語った。最終予選を突破し最後の24チーム目に滑り込んだサモア(世界ランキング19位)については「ベストメンバーが揃うのがW杯になるので、その時にならないと(チームの状態が)わからない」と警戒。アメリカ(同16位)は2024年に就任したスコット・ローレンスHCがキックを多用する戦術を浸透させているとし、現在のラグビーのポイントの一つである「空中戦」で対抗する考えを示した。

 世界ランキング5位で、プールステージ最大の難敵であるフランスは「大きいFWがいて、22mライン内に入ってくると間を突破してくる。そうした相手に対して、2人で止めなければならない。ラック周辺のディフェンスも大事になってくる」。

 キープレーヤーであり、世界最高のSHと称されるアントワンヌ・デュポンについては、所属クラブの「トゥールーズで一緒にプレーしている選手がいるので、情報を得たい」と“同僚”のSH齋藤直人からの攻略ヒント提供に期待を寄せた。

 スコッドには、このほかにも欧州最高峰の舞台で活躍する選手が並ぶが「何よりも自分たちにベクトルを向けて、フォーカスして準備をしていかなければいけないと思っています。相手のことを考えるよりも自分たちがどれだけ最高な準備ができるか。W杯では最高な準備ができたチームとして入ることを目指しているし、それが唯一コントロールできること。我々はそれを実行します」と決意を語った。

 2年後のW杯で結果を残すため、ジャパンは「経験」を重ねている最中。エディーHCは就任後の2年間で「強豪国との対戦でキャップ(試合数)を蓄積できたことが収穫」と振り返った。

 今年の欧州遠征最終戦、唯一勝利を挙げた11月22日のジョージア戦(⚪︎25-23)のスターティングXVの試合前の総キャップ数は264、一人あたりの平均は17.6だった。「来年は350から400ぐらい、W杯までには600ぐらいのキャップ数で入っていけたら悪くない」と展望を述べた。

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