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「ジャンプ力、強化しないと」。リーチ マイケル[日本代表]

2025.10.26

出場した68分間を通じてハイボール獲得の役割を担ったリーチ マイケル。ハードワークし続けたが、本人は「もっと踏ん張って元気にプレーできるように」と振り返った(撮影:イワモトアキト)

 10月25日、国立競技場でおこなわれたオーストラリア代表とのテストマッチで、日本代表は15―19と4点差まで迫った。
 この日、90キャップとなったNO8リーチ マイケルの試合後のコメントを一問一答形式で紹介する。

ーー試合を振り返って。
 勝たないといけない試合でした。
 ただ、自分たちの可能性は選手一人ひとり、スタッフも含めて見えてきた。
ワールドカップの2年前に多くのファンの前でこういう試合ができた。来年はもっと楽しみにファンは待ってくれていると思うので、来年もぜひ強い相手とのマッチメイクをお願いします。
 
 もちろん勝つための準備をしてきて、あと4点差……。その4点差の時間帯が10分くらいあって、そこでどうやってスコアに繋げるか。あと一歩のところでした。

 ものすごくチームとして良い経験ができたと思います。毎回負けた試合の後に「次につながる」と話していますが、本当にそう思っています。自信がついてきました。

ーーディフェンスは素晴らしかった。
 本当にハードワーク(の結果)。初っ端からハードにタックルして、前に出て、タックルして、タックルして、ゴール前で何フェーズも抑えることができた。

 ただ、ゴール前1メートルの強化は今後もしないといけない。ゴール前でオフサイドもあったし、シンビンもあった。そこは強化しないといけない。規律のところは、自分たちの練習を見直さないといけません。
 ゴール前まで入れさせないゲームの作り方をするのも大事です。

ーー前半はアタックのブレイクダウンで劣勢だった。
 相手のゲームプランがおそらく、ボールを遅らせる、つまりオーバーする人間を邪魔することだったと思います。 そこでなかなか自分たちのテンポを出せなかった。1週間通してずっとやってきたけれど、試合ではまだ足りなかったです。

ーー後半は改善されました。
相手が疲れてきて、自分たちの意識も変わったからだと思います。それはもう事前にわかっていたし、最初からやらないといけなかった。反省です。

ーーこうしたタイトなゲームを勝ち切るに必要なことは。
 残りの10分でどうやってスコアに繋げるか、どうやってボールをスペースに持っていくか、1個1個のスキルが大事です。
 モメンタムは絶対こっちにあって、ファンの応援もあった。あと少し継続できたら、トライにつながったと思います。

ーーディフェンスコーチにギャリー・ゴールド氏が入閣して防御面がどのように改善された?
 シンプルになりました。日本の選手は賢いし、(どのチームも)ディフェンスシステムはだいたい同じなので、シンプルに考えればそういうディフェンスはできる。

ーーディフェンスでは特にどんなことを意識していますか。
 とにかく上がることです。タックルでは2人で止める。
 でも後半17分ぐらいで相手が9番から攻め込んできたシーンでは、もう少し圧力をかけたかったです。

ーーエディー・ジョーンズHCは、後半のような展開を前半もしたいと話していた。
 日本代表は走り勝つスタイル。それはずっと変わりません。だから前半の戦い方、立ち上がりの10分、20分、そして40分、その戦い方がすごく大事です。
 残りの20分、30分は、スコアが近くなればなるほど、自分たちはまとまって頑張れます。

ーー今日は90キャップ目でした。
 特別な思いはありませんでした。キャプテンではない立場だったので、すごくやりやすかったです。 コイントスもしなくていいし、いろいろキャプテンがやらないといけないことをやらなくていいので。1週間通してすごく良い準備ができました。

ーーご自身のプレーの評価を。
 後半17分でちょうど時計を見ることができて、その時点ですごいバテていた。そこでどうやって踏ん張ってもっと元気にプレーできるか。帰ってから考えます。全然まだまだ成長できると思います。
 ハイボールキャッチは(自分が獲得する)プランでもあるので、本当は獲らないといけない。 ジャンプ力、ちょっと強化しないといけないないですね。

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