ラグビーリパブリック

【B&Iライオンズ】フルタイム直前の逆転トライでワラビーズに劇的勝利。テストマッチシリーズの勝ち越し決める。

2025.07.26

ヒューゴ・キーナンの逆転決勝トライ(Photo/Getty Images)

■B&Iライオンズツアー
・7月26日@メルボルン・クリケット・グラウンド(メルボルン)
【B&Iライオンズ 29-26 オーストラリア】

 ホームユニオン4か国のトッププレーヤーが4年に1度集結するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ(B&Iライオンズ)の、オーストラリア代表“ワラビーズ”とのテストマッチ第2戦。先週の第1テストは、ライオンズがスコア以上の安定感を示し27-19で勝利している。

 第1戦のリベンジをねらうオーストラリアは中盤での展開が続く中、PGでチャンスを着実に得点に変えて前半11分までに6点を先行した。ライオンズも反撃する。FWを中心に押し込むと16分にペナルティからタップで前進したHOダン・シーハンが相手を飛び越えトライゾーンにグラウンディング。このトライが認められ1点差に迫った。

 前半20分を過ぎて“第2クォーター”に入るとオーストラリアが圧力を高める。23分、ラインアウトのチャンスから左サイドでフェーズを重ね、12年前にもライオンズと対戦したPRジェームズ・スリッパーが押し込みトライ。さらに28分にもラックサイドを突いて裏へ抜けたSHジェイク・ゴードンのトライ(G)を加えた。

 続く31分、CTBジョセフ・アウクソ=スアリイの中央突破からFBトム・ライトが左中間にフィニッシュ。3連続トライでリードを18点に広げた。(23-5)

 ここからライオンズが流れをつかむ。35分にFLトム・カリー、38分にCTBヒュー・ジョーンズが連続でトライを奪ってスコアを17-23とし、6点差に迫ってハーフタイムを迎えた。

 後半に入るとオーストラリアがテリトリーで優位に立つが、得点は14分のPG1本にとどまる。一方ライオンズは20分にFLタイグ・バーンが左大外で相手3人を弾きながらトライ。鋭い角度からのコンバージョンをSOフィン・ラッセルが決めて2点差に迫る。(24-26)

 ここから両チームのスコアが動かぬまま迎えた終盤、ライオンズはSHジャミソン・ギブソン=パークのコントロールのもと前進を続け、40分にFBヒューゴ・キーナンが相手を振り切りながら左サイドに滑り込み逆転トライをマークした。

 最終スコアは29-26。激戦を制したライオンズが、ワラビーズとのテストマッチシリーズ3連戦の勝ち越しを決めた。

Exit mobile version