ラグビーリパブリック

ニュージーランド代表“オールブラックス”が10点差でフランスに勝利。シリーズ3連勝達成。

2025.07.19

初キャップ初トライでチームに勝利を引き寄せたブロディ・マカリスター(Photo/Getty Images)

■男子インターナショナルマッチ
・7月19日@FMGスタジアム・ワイカト(ハミルトン)
【ニュージーランド 29-19 フランス】

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 世界ランキング2位のニュージーランド代表“オールブラックス”が、同4位のフランス代表をホームに迎えておこなわれる「リポビタンD Julyシリーズ」の最終第3戦。ここまではNZが2連勝している。

 シリーズ3連敗を回避したい若手主体のフランスは、強固なディフェンスでNZの前に立ちはだかりテリトリーで優位に立つ。前半8分、ラインアウトのチャンスから一度モールを組んで、右のショートサイドをSHノラン・ルガレックが抜けてトライ。自らコンバージョンを決めて7点を先制した。

 フランスが20分にPGを加えてリードを10点に広げた直後、NZのSHコルテス・ラティマが左サイドの空いたスペースにキック、WTBウィル・ジョーダンが走り込んで拾いトライを奪う。SOダミアン・マッケンジーのゴール成功で3点差に迫った。

 24分、フランスのSOアントワンヌ・アストイが中央の22mライン付近からドロップゴールを成功させる。ここから互いにPGで得点を加え、19-10のフランスリードで迎えた前半40分過ぎ、攻め込むNZがトライライン前の攻防から右に展開し、CTBアントン・レイナート=ブラウンがタックルを受けながらトライラインを越えた。2点差に迫ったところで勝負は後半へと続く。

 セカンドハーフはNZが攻めてフランスが守るという構図がさらに明確になる。NZが攻めあぐねる状況が続いていた後半19分、ラインアウトからの展開でSOマッケンジーがトライゾーン左中間にグラバーキック、こぼれ球を拾ったFLデュプレッシー・キリフィがテストマッチ初トライをマークし逆転に成功した。(22-19)

 その後もNZが攻め続けるが、トライゾーンでグラウンディングが確認できずヘルドアップのジャッジが下るというシーンが2度も見られる。アタックが実を結んだのは36分、CTBジョーディー・バレットの中央突破のフォローに走った初キャップのHOブロディ・マカリスターがトライゾーンに滑り込み、チームのリードを安全圏まで広げた。

 最終スコアは29-19、オールブラックスが後半の逆転でシリーズ3連勝を飾り、8月開幕の南半球4か国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」への弾みをつけた。一方今シリーズ未勝利に終わったフランスは、ここで得た経験を11月のオータムネーションズシリーズに生かしたい。

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