■B&Iライオンズツアー[1888カップ]
6月20日@アビバ・スタジアム(ダブリン)
【アルゼンチン 28-24 B&Iライオンズ】
今夏オーストラリアに遠征するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズのツアー開幕に先駆けておこなわれた「1888カップ」。4年前は日本がB&Iライオンズと対戦した(●10-28)。今回マッチアップするのは世界ランキング5位のアルゼンチンだ。
アルゼンチン、ライオンズの順にPGを決めて迎えた前半12分、アルゼンチンは左大外に回すとWTBイグナシオ・メンディが相手をかわして先制トライをマークした。(8-3)
ビハインドのライオンズも攻勢をかける。19分、トライライン前のスクラムからフェーズを重ね、CTBバンディ・アキが右中間に押し込みトライ。SOフィン・スミスのコンバージョンも決まり逆転に成功した。(10-8)
ここからアルゼンチンは敵陣で誘発したペナルティからショットを2本通し、4点リードを奪う。前半終了間際、自陣でボールを奪われピンチとなるが、すぐにターンオーバーすると素早いトランジションから右サイドを攻め上がり、最後はSOトマス・アルボルノスが中央に飛び込んだ。
21-10のアルゼンチンリードで突入した後半。6分にライオンズはラインアウトモールで押し込み、深い位置で止められる。これがペナルティトライと判断され、ライオンズが7点を返した。一連のプレーでアルゼンチンのPRマイコ・ビバスはイエローカードを受けた。
勢いに乗るライオンズは、13分にPRエリス・ゲンジの突破を起点にLOタイグ・バーンが左中間にトライ(G)。またもリードを奪った。(24-21)
19分、アルゼンチンは自陣から左への展開で攻め上がると、CTBマティアス・モローニのキックパスをWTBサンティアゴ・コルデーロが相手よりも一足早くトライゾーンで押さえて逆転した。
遠征前に勝利をつかみたいライオンズはここからアタックを重ねるも、トライラインを越えることはできず。このままスコアは動かず、28-24でアルゼンチンが歴史的な一戦を制した。