国際統括団体ワールドラグビー(WR)は、5月21日の理事会で「20分レッドカード」が世界的試験ルールとして承認され、全てのエリートレベルの大会で適用されることを発表した。
故意もしくは意図的でない反則を犯して、レッドカードを受けた選手は退出し試合には戻れないが、20分経過後にリザーブの別の選手が交替で出場できる「20分レッドカード」のシステム。これまで数年に渡り、国際大会やリーグワンなどクラブレベルの大会で試験的に実施されたルールをWR理事会が検証し、世界的試験ルールとして承認した。
この決定により、8月1日以降の全てのトップレベルの大会・試合で20分レッドカードが適用され、2026年に競技規則として採用される見通しだ。今年8月開幕の女子W杯イングランド大会でもルールが適用される。
なお全てのレッドカードが「20分」になるわけではなく、故意かつ危険度が高いとみなされた反則に対しては、レフリーは完全で永久的な「フルレッドカード」を提示する権限を持ち続ける。また1試合でイエローカードを2枚受けた場合、2枚目の反則がフルレッドカードの基準を満たさない限りは20分レッドカードとして扱われる。