今年6月から8月にかけてオーストラリアに遠征するブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズが、38名のスコッドを英国時間5月8日に発表した。キャプテンはイングランドのLOマロ・イトジェが務める。
イングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランドを代表する選手たちが4年に1度選抜されるB&Iライオンズは、今年オーストラリアに遠征する。チームを指揮するアンディ・ファレルHCは、今年のシックス・ネーションズからイングランド代表のキャプテンに就任した30歳のマロ・イトジェをツアーのキャプテンに任命した。
FW21名、BK17名のうち、ライオンズ初選出は26名で、チーム最多3度目のツアーとなるのはイトジェとPRタイグ・ファーロン(アイルランド)、WTBエリオット・デイリー(イングランド)の3名だ。シックス・ネーションズ最終節でイングランド代表デビューを飾ったばかりの20歳バックロー、ヘンリー・ポロックがチーム最年少となる。選出国の構成はアイルランドが15名、イングランド13名、スコットランド8名、ウエールズ2名だ。
ファレルHCは「6週間前にコーチングユニットを結成してから関心を持つ75名以上のプレーヤーにについて議論を重ねてきました」と明かし、「ワラビーズとの3テストシリーズで終わる長く過酷なツアーに備え、チームのバランスを整えること」に取り組んだという。
初の大役を務めるイトジェは「偉大なるツアーに挑戦することがとても楽しみです。プレーヤーの意欲は極めて高く、みんなライオンズの一員となることを渇望しており、私もキャプテンとしての役割を果たす瞬間が待ちきれません」とコメントしている。
チームは6月20日にダブリンでアルゼンチン代表と対戦してから、オーストラリアへ遠征する。現地ではスーパーラグビー・パシフィックの4チームや、オーストラリアとニュージーランドの選手で編成される連合チーム「AUNZインビテーショナルXV」、オーストラリア先住民と太平洋諸国の連合チーム「ファーストネーションズ&パシフィカXV」との対戦が組まれている。オーストラリア代表“ワラビーズ”とのテストマッチは7月19日にブリスベン、26日にメルボルン、8月2日にシドニーでおこなわれる。
【ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ 2025スコッド(38名)】
<FW(21名)>
PR(1)エリス・ゲンジ(イングランド)
PR(1)アンドリュー・ポーター(アイルランド)
PR(1)ピエーレ・スクーマン(スコットランド)
PR(3)ザンダー・ファーガソン(スコットランド)
PR(3)タイグ・ファーロン(アイルランド)
PR(3)ウィル・スチュアート(イングランド)
HOルーク・カーワン=ディッキー(イングランド)
HOローナン・ケラハー(アイルランド)
HOダン・シーハン(アイルランド)
LOタイグ・バーン(アイルランド)
LOオリー・チェサム(イングランド)
LOスコット・カミングス(スコットランド)
LOマロ・イトジェ(イングランド)[C]
LOジョー・マッカーシー(アイルランド)
LOジェームズ・ライアン(アイルランド)
FLジャック・モーガン(ウエールズ)
FLジョシュ・ファンデルフリアー(アイルランド)
FLトム・カリー(イングランド)
FL/NO8ジャック・コナン(アイルランド)
FL/NO8ベン・アール(イングランド)
FL/NO8ヘンリー・ポロック(イングランド)
<BK(17名)>
SHジャミソン・ギブソン=パーク(アイルランド)
SHアレックス・ミッチェル(イングランド)
SHトモス・ウィリアムズ(ウエールズ)
SOフィン・ラッセル(スコットランド)
SOフィン・スミス(イングランド)
SO/FBマーカス・スミス(イングランド)
CTBバンディー・アキ(アイルランド)
CTB ヒュー・ジョーンズ(スコットランド)
CTB ガリー・リングローズ(アイルランド)
CTB シオネ・トゥイプロトゥ(スコットランド)
CTB/WTBトミー・フリーマン(イングランド)
WTBエリオット・デイリー(イングランド)
WTBマック・ハンセン(アイルランド)
WTBジェームズ・ロウ(アイルランド)
WTBドゥハン・ファンデルメルヴァ(スコットランド)
FBヒューゴ・キーナン(アイルランド)
FBブレア・キングホーン(スコットランド)
C:キャプテン