ニュージーランド代表“オールブラックス”81キャップのCTBリーコ・イオアネ(28)が来季サバティカルでアイルランドのレンスターに移籍する。4月16日に自身のSNSアカウントで発表した。
父エディーさんは元サモア代表で1994年から1998年にかけて日本のリコーでプレーしており、リコー在籍時に監督だった水谷眞さんの息女にちなんでリーコと名付けられた。兄のNO8アキラは今季からリーグワン ディビジョン2の花園近鉄ライナーズでプレーしている。
リーコは2016年の19歳の誕生日を迎えた直後にスーパーラグビーのブルーズでデビューすると、同年セブンズ代表としてリオ五輪に出場。11月12日にはイタリア戦(ローマ)のリザーブに入りオールブラックス初キャップを得た。これまで81試合のテストマッチに出場し、37トライを記録している。当初のポジションはWTBだったが、2020年からアウトサイドCTBに転向した。
リーコはInstagramアカウントで、レンスターのジャージーを着た自身の画像をアップ。テキストでニュージーランドラグビー協会(NZR)との契約期間中のサバティカルで今年の年末からレンスターに移籍することを発表し、「アイルランドの象徴的なチームでプレーし、自分のラグビーを成長させ、家族と一緒に何か違うことを経験するエキサイティングな機会だ。2026年後半にはリフレッシュして戻ってきて、全力で臨むつもりだよ」と記している。レンスターでのプレーは2025-26シーズン限りとなり、2026年7月以降はオールブラックスとしてプレーすることを目指すようだ。
ブルーズの公式アカウントもリーコは2027年にチームに戻ることを伝えている。昨年4月にリーコとNZRおよびブルーズとの契約期間が2027年まで延長されていた。
ダブリンを拠点とするレンスターはユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ(URC)に加盟する強豪で、過去のフォーマットを含め8回優勝し今季も第14節終了時点で首位を走る。欧州最高峰のヨーロピアン・ラグビー・チャンピオンズカップでも4回の優勝を誇り、今季も準決勝に進出している。
今季、レンスターではリーコと同じくサバティカルでNZから移籍したCTBジョーディー・バレットがプレーする。ジョーディーは2024-25シーズン終了後にNZに戻るため二人が共闘することはないが、レンスターは2季連続で現役オールブラックスを受け入れることになる。