■オータム・ネーションズシリーズ(ANS)
/11月23日@プリンシパリティ・スタジアム(カーディフ)
【南アフリカ 45-12 ウエールズ】
ANSの2連敗も含めてテストマッチ11連敗中、世界ランキングを11位まで下げたウエールズがANSで2連勝中の2023年W杯王者、世界ランキング1位の南アフリカをホームに迎えた。
試合開始から序列の通り、南アフリカが安定的に優位に試合を進める。右サイドを攻めた前半6分、逆目のパスをSHジェイデン・ヘンドリクセから受けたLOフランコ・モスタートがクリーンブレイクしてトライ。(SOジョーダン・ヘンドリクセのG成功)直後の9分に左サイドを突いてWTBカート=リー・アレンゼの折り返しを受けたLOエベン・エツベスがゴールラインを割り、一挙に12点を奪った。
その後も試合の主導権を握り続ける南アフリカは19分のカート=リー・アレンゼ、34分のFLエリフ・ロウのトライ(共にG成功)で得点を26まで重ねた。
ウエールズは40分を超えてからWTBリオ・ダイアーが右サイドへ走り込んでトライ。5点を返し、26-5の南アフリカリードでハーフタイムに突入した。
後半も南アフリカがゲームを支配する。ペナルティを重ねる時間帯もあったが、後半14分にFBアフェレレ・ファシが左サイドを抜けてトライをマークした。22分にはFW陣で押し込んでPRゲルハルト・スティーンキャンプがトライ(G)を奪う。36分にも左サイドを突いたジョーダン・ヘンドリクセがインゴールに飛び込んでトライとコンバージョンを決めた。
ウエールズは終盤にラインアウトからフェーズを重ねて、FLジェームズ・ボサムが40分過ぎに最後のトライ(G)をマークした。最終スコアは45-12で南アフリカが危なげなく勝利。スタッツを見るとゲインメーターは南アフリカの618mに対し、ウエールズは84mに留まり、スプリングボクスがゲームを圧倒的に支配していたことがわかる。
両チームは共にこのゲームが今年最後のテストマッチとなった。南アフリカは2023年W杯の翌年も優れた戦績を勝ち取ったが、ウエールズは昨年から続くテストマッチ連敗記録を12に伸ばし、今年1勝もできずに2025年を迎えることとなった。