■オータム・ネーションズシリーズ(ANS)
/11月17日@プリンシパリティ・スタジアム(カーディフ)
【オーストラリア 52-20 ウエールズ】
日本代表戦2試合を含む「オータム・ネーションズシリーズ」
全21試合をWOWOWでライブ配信(アーカイブ配信あり)
7月はウエールズがオーストラリアに乗り込んで2試合をおこない、ジョー・シュミットHC体制初陣のワラビーズが2勝を挙げた。ANS第1戦でイングランドに逆転勝利し勢いに乗るオーストラリアを、フィジーに僅差で敗れたウエールズが迎える。
ミッドフィールドでの展開が続いた序盤、均衡が破れたのは前半13分、オーストラリアの右サイドでランブレイクしたFBトム・ライトがファーストトライを奪う。さらに16分、22分に続けて2トライ2ゴールをマークし、一挙に19点を重ねた。
ウエールズは25分に中央でNO8アーロン・ウェインライトがゴールラインを割って追撃。その後、31・34分にPGを決めて13点を返した。前半は19-13のオーストラリアリードで終える。
後半、試合が大きく動く。1分のプレーでオーストラリアのCTBサム・ケレビのヘッドコンタクトが確認され、バンカーシステムのイエローカード(シンビン)を受ける。一人少なくなったオーストラリアだが、7分にラインアウトモールからHOマット・フェスラーが2本目のトライを奪う。
8分過ぎ、バンカーシステムのチェックが完了しケレビのカードがレッドに変更された。ケレビは退場となるが、「20分レッドカード」の規定で最初にカードを受けてから20分後に代わりの選手を投入できる。
まだ数的不利が続くオーストラリアだが、12分に再びラインアウトモールからマット・フェスラーがトライをマークしハットトリックを達成。さらに21分にインターセプトからトム・ライトが2トライ目を決めてリードを27点に広げた。(40-13)
ケレビの退場から「20分」が経ち、CTBジョセフ=アウクソ・スアリイを投入しオーストラリアの数的不利が解消されてから、ウエールズが28分にCTBベン・トーマスのトライ(G)で7点を返した。しかし反撃はここまで。オーストラリアは終盤にも得点力を発揮し、40分にトム・ライトのハットトリックとなるトライで試合を締めた。
最終スコアは52-20、20分間の退場者を出しながらワラビーズがウエールズを圧倒。今年の対戦成績を3戦全勝とし、両チームで競う「ジェームズ・べヴァン・トロフィー」を防衛した。ワラビーズの次戦は24日、エディンバラでスコットランドと対戦する。
一方、敗れたウエールズはこれでテストマッチ11連敗。2024年は1勝も挙げられていない中、23日に年内最後のテストマッチで南アフリカと戦う。