11月23日、スコットランド代表のグレガー・タウンゼンドHCがオータムネーションズシリーズのスコッド45人を発表し、新しいキャプテンとしてシオネ・トゥイプロトゥを指名した。
26歳で主にインサイドCTBで活躍するトゥイプロトゥは、オーストラリア出身。
スーパーラグビーのレベルズでプロキャリアをスタートさせた。
2018年からヤマハ発動機ジュビロでCTBやWTBで3季プレー。WTBマロ・ツイタマ、CTBヴィリアミ・タヒトゥアと形成したBKラインは特に強力で、アタックを牽引した。
2021年の退団後はスコットランドのグラスゴーに加入し、同年10月末のトンガ戦で代表デビューを果たした。
祖母がスコットランド出身で同国の代表資格があった。
以来、27キャップを獲得。代表に定着して2023年のワールドカップにも出場し、全試合に先発フル出場した。
今年の夏には共同ゲーム主将を務めていたが、今回から正式なキャプテンに任命された。
タウンゼンドHCは「シオネは過去数年間、主要なリーダーのひとりで、優れたリーダーシップの持ち主です。それはグラスゴーのキャプテンをしている時や、夏にチリ相手にチームを率いた時にその光景を目の当たりにしました」と新主将について説明。
バイスキャプテンに選出されたFLロリー・ダージとSOフィン・ラッセルらが新主将を支える。
「彼はチームに必要な気持ちのあり方と考え方を示し、アタックとディフェンスの両面で大きく貢献してくれる。われわれは昨シーズンでリーダーシップグループを形成してきて、今では多くの選手がキャプテンとしてステップアップできる。なので、シオネは日々の生活や試合中に自分をサポートしてくれるリーダーがいることを認識しています」
また、今回のスコッドからWTBダーシー・グレアムがW杯以来の復帰。
ノンキャッパーも5人登録された。その一人には、シオネの弟で同じようにオーストラリアからスコットランドに移ったCTBモーゼス・トゥイプロトゥがいる。
「スコットランドでラグビーをプレーすることに本当に早い段階で溶け込み、パサーとボールキャリアーとしての能力がますます高まっている」と指揮官は評価した。
同代表はこの秋のテストシリーズで、フィジー、南アフリカ、ポルトガル、オーストラリアと対戦する。