「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」(TRC)第4節、DHLスタジアム(ケープタウン)で現地時間9月7日に南アフリカ代表“スプリングボクス”とニュージーランド代表“オールブラックス”が対戦し、18-12でスプリングボクスが勝利した。第3節に続くオールブラックス戦連勝となり、大会優勝を大きく手繰り寄せた。
試合は互いに得点を許さぬ展開から始まり、スコアが動いたのは前半15分。NZが敵陣深くまで攻め込む中、南アフリカのNO8ヤスパー・ヴィーセがノーボールタックルでシンビンとなるペナルティを犯す。ここからSOダミアン・マッケンジーがショットを決め、NZが3点を先制した。
NZは29分にもPGで追加点。南アフリカも32分に敵陣10mライン付近で得たPGをSOハンドレ・ポラードが沈めて3点を返す。NZは前半終了間際にもPGを決めて9-3のNZリードでハーフタイムへ。両チームにトライが生まれぬまま後半に突入した。
後半5分の選手交代から南アフリカが仕掛ける。ペナルティで得た左のラインアウトで、WTBチェスリン・コルビがスローワーになるオプションから、9分にキャプテンのFLシヤ・コリシがこの試合の初トライをマーク。SOポラードのコンバージョンも決まり、7点を追加し逆転に成功した。
14分にも途中出場のSOサシャ・ファインバーグ=ムンゴメズルがPGを決めて、南アフリカがさらに3点を追加する。
NZは19分のPGで3点を返し、続けて22分に南アフリカのFBウィリー・ルルーがデリバレイトノックオンでシンビンとなったペナルティからショットを狙うも失敗。ついには数的有利の時間帯で得点することはできなかった。
33分にPRタイレル・ロマックスがオブストラクションによりシンビンとなり、NZは窮地に陥る。このペナルティが起点のラインアウトモールから、南アフリカのHOマルコム・マークスが左隅に飛び込むトライで5点を追加した。最終スコアは18-12。南アフリカがNZに2連勝を飾った。
この結果により、南アフリカがNZとの2国間で競うフリーダムカップを2009年以来15年ぶりに奪還した。TRCにおいても4連勝となり、2019年以来の優勝に王手をかけた。
TRC2024は9月21日の第5節と28日の第6節を残している。スプリングボクスはアルゼンチンに乗り込み、ロス・プーマスと対戦する。一方、大会3敗目を喫したオールブラックスは21日にオーストラリアでワラビーズと対戦し、立て直しを図る。