ニュージーランドラグビー協会は15人制男子代表チーム“オールブラックス”のアシスタントコーチ(AC)を務めるレオン・マクドナルド氏が退任することを8月22日に発表した。8月31日に「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」(TRC)の大一番、アウェイでの南アフリカ戦を控えるチームに衝撃が走った。
南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」
WOWOWで全12試合を独占放送&ライブ配信!
1977年生まれ、現在46歳のレオン・マクドナルド氏は、選手としてFBを中心にプレーしていた。オールブラックスでは56キャップの出場記録を持ち、W杯は2003年、2007年大会でメンバー入り。トップリーグでのプレー経験もあり、2004年度はヤマハ発動機ジュビロ、2009年度は近鉄ライナーズに所属していた。
2010年の現役引退後に指導者としてのキャリアをスタートさせ、2019年からHCを務めたブルーズでは2021年にスーパーラグビー・トランスタスマンで優勝するなど一時低迷していたチームを立て直した。
2023シーズン終了後は、W杯後に始動したスコット・ロバートソンHCの下でオールブラックスのアシスタントコーチに就任していた。
ここ数週間、ロバートソンHCとマクドナルド氏の間で話し合いがおこなわれた結果、別々の道を進むことになった。
マクドナルド氏が受け持っていた残りのシーズンの職務は、スコット・ハンセンACとタマティ・エリソン コンタクトスキルコーチが引き継ぐ。
ロバートソンHCは「レオンと私は、ここしばらくの間率直な議論を交わしてきた。指導者として私たちは異なる視点を持っており、それがうまく機能していないことを認め合った。オールブラックスのことを深く考慮し、チームにとってベストな選択をすることに決めた。レオンのこれまでのコーチンググループでの働きについて多大な敬意と感謝を表したい。彼の貢献を認識したうえで、チームは南アフリカとのタフなテストマッチにフォーカスしなければならない」と語り、来週末に迫ったTRCの大一番に備える姿勢を示した。