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オーストラリアがジョージアを下す。「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」へ弾み。

2024.07.20

本日2トライの活躍、ワラビーズのFLフレイザー・マクライト(Photo: Getty Images)

 シドニーのアリアンツ・スタジアムで7月20日にオーストラリア代表とジョージア代表のテストマッチがおこなわれ、40-29でオーストラリア代表”ワラビーズ”が勝利した。

 7月13日にユアテックスタジアム仙台で日本に勝利(25-23)した世界ランキング12位のジョージアが、同ランキング9位のオーストラリアと対戦したテストマッチ。
 前半3分、左サイドの敵陣22mライン付近でペナルティを得たジョージアがショットを選択し、SOルカ・マトカヴァが成功させる。

 直後にオーストラリアが反撃開始。5分に敵陣右サイドのマイボールスクラムからCTBハンター・パイサミがトライ。SOベン・ドナルドソンがコンバージョンも決めてすぐに逆転した。
 続く13分にFLロブ・ヴァレンティニがトライ。さらに20分に中央を攻め込んでPRアイザック・カイレアがテストマッチ初トライを奪いコンバージョンも決めてスコアを19-3とした。

 33分にLOミヘイル・バブナシュヴィリのトライとコンバージョンでジョージアが差を詰めた直後、オーストラリアのWTBフィリポ・ダウングヌがキックチャージでジャンプした際、右脚がジョージアのWTBサンドロ・トドゥアの顔面に入り、イエローカードを受ける。
 1人少ないオーストラリアだが、40分に左サイドのラインアウトモールからFLフレイザー・マクライトのトライとコンバージョンでスコアを26-10とした。

 前半はオーストラリアの16点リードで終了。そしてハーフタイム中のレビューでダウングヌのカードがレッドカードに格上げされた。なお「20分レッドカード」ルールで、イエローカードの提示から20分後に別の選手を投入できる。

 後半3分、数的有利のジョージアのCTBデムリ・タプラゼが中央を突破。FBダヴィト・ニニアシュヴィリへのパスは弾かれてつながらずも、こぼれ球をニニアシュヴィリが蹴って相手にリフレクト、キャッチしたニニアシュヴィリが走り込んでトライ。コンバージョンも決めて7点を返した。

 さらに7分、自陣ゴール前まで迫られたジョージアがターンオーバー。WTBアカキ・タブツァゼが5mライン上で前方にキックしたボールを、ハーフウェイライン上で自らキャッチし、約100メートルを走り切るスーパートライを奪う。コンバージョンも決まり、24-26の2点差まで迫る。
 しかし12分にジョージアのFBニニアシュヴィリがイエローカードを受け10分間の一時退場となった。

 直後の14分、オーストラリアが自陣左サイドのラインアウトからFLマクライトがラインブレイクしてゴールライン直前まで前進。最後はFLロブ・ヴァレンティニがトライ。コンバージョンも決まり引き離した。
 さらに23分、オーストラリアは右サイドのラインアウトモールから、FLマクライトの本日2本目のトライとコンバージョンで追加点。スコアを40-24とした。

 ジョージアは29分にWTBタブツァゼがトライを決め、その後も攻撃の姿勢を見せるが点差を縮めることはできず。最終スコア40-29でオーストラリアが勝利した。

 ワラビーズはジョー・シュミットHC就任後、3連勝。南アフリカ、アルゼンチン、ニュージーランドとの対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」への弾みをつけた。8月10日の初戦はサンコープ・スタジアム(ブリスベン)で南アフリカと対戦する。

 一方、日本戦に続く連勝はならなかったジョージア。今夏のテストマッチシリーズはこの試合で終了。次戦は11月17日に「オータムネーションズシリーズ」イタリア戦が予定されている。

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