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世界1位・2位の頂上戦。南アフリカ代表がアイルランド代表に勝利!

2024.07.07

トライを決め勝利に貢献した南アフリカのWTBカート=リー・アレンゼ(Photo: Getty Images)

 南アフリカ代表とアイルランド代表のテストマッチシリーズ第1戦が、7月6日(現地時間)にロフタス・ヴァースフェルド・スタジアム(プレトリア)でおこなわれ、W杯王者の南アフリカが27-20で勝利した。

 23年ラグビーW杯優勝で現世界ランキング1位の南アフリカ代表”スプリングボクス”が、同ランキング2位で今年2月から3月にかけて開催された「シックスネーションズ」で優勝したアイルランドを自国に迎えたテストマッチシリーズ。初戦は南アフリカが白の3rdジャージーを着用し、アイルランドは緑の1stジャージーで臨んだ。

 アイルランドのキックオフで始まり、南アフリカが2分以上プレーが継続する中、前半3分にFLシヤ・コリシ主将のパスを受けたWTBカート=リー・アレンゼが左大外から一人を抜き去り、ノーホイッスルトライ。SOハンドレ・ポラードのコンバージョンも成功し、スコアを7-0とした。

 しかし、13分には敵陣10mライン付近の中央でノットロールアウェイのペナルティを得たアイルランドがショットを選択。SOジャック・クロウリーが成功させ、点差を縮める。

 それでも南アフリカは18分、29分にSOポラードが連続でPGを成功させ、スコアを13-3とし再びリードを広げた。

 南アフリカが得意のパターンで得点を重ねる中、反撃したいアイルランドは31分。確実と思われたPGのチャンスを逸するも、その4分後にFLジョシュ・ヴァンダーフリヤーのバックフリップパスをWTBジェームズ・ロウがクロスで受け、さらにライン際で粘りながら放たれたラストパスをFBジェイミー・オズボーンがキャッチし、左隅にトライ。コンバージョンは外れるも、スコアを8-13まで戻した。

 南アフリカは39分にPGのチャンスを得るも、SOポラードが右に逸らし、5点差で前半が終了。

 南アフリカは後半開始から攻勢を強めるも、後半5分のPGをまたも失敗するなど得点には至らず。
 流れを呼び戻したいラシー・エラスマスHCは、9分に選手を入れ替え”ボムスコッド”6名を一気に投入。1番から6番のプレーヤーをリフレッシュさせた。

 しかし、その後もスコアは動かず。17分には逆にアイルランドのWTBロウに敵陣でのターンオーバーからの独走を許す。トライかと思われたが、ターンオーバーでのオフフィートがあったとされTMOでノートライとなった。
 ただ、そのペナルティで獲得したPGを南アフリカも外し、互いに得点はならなかった。

 ようやく均衡が破れたのは25分だ。南アフリカがペナルティからタッチキックを狙うも、アイルランドのWTBロウが弾きノータッチに。そのこぼれ球に、南アフリカのWTBチェスリン・コルビが反応した。そのまま拾い上げ、右サイドにトライ。
 ここまで3連続でPGを外していたSOポラードがコンバージョンを成功させ、20-8に点差を広げた。

 反撃に出たアイルランドは35分、中央突破でPRフィンレイ・ビーラム、HOローナン・ケラハーがパスをつなぎSHコナー・マレーがゴールラインを越える。コンバージョンも成功させ、15-20と迫る。

 しかし、直後のキックオフでアイルランドのWTBロウが処理を誤り、インゴールノックオンに。南アフリカボールのゴール前5mスクラムとなり、押し込んだ南アフリカが38分にペナルティトライを掴んだ。

 39分にアイルランドのFLライアン・ベアードが左サイドに一矢報いるトライを決めたが、コンバージョンは失敗。最終スコア27-20で南アフリカが世界王者と欧州王者のシリーズ初戦を制した。

 両チームのテストマッチシリーズ第2戦は、7月13日(現地時間)にダーバンのハリウッドベッツ・キングスパークでおこなわれる。

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