ラグビーのイングランド代表はいま、この国で汗を流す。
6月22日、東京・国立競技場で日本代表と激突。昨秋のワールドカップフランス大会で34―12と勝利して以来の対戦だ。
その大会で3位となったスティーブ・ボーズウィックヘッドコーチ体制はそのまま。当日の試合メンバーは、何と試合4日前の18日に発表した。
通例よりも早い通達に関し、ボーズウィックはこう説明する。
「ここ2~3 日の練習を見てメンバーを決めた。きょう午前中に選手たちに伝えた。そのタイミングでの発表です」
今回、実直なボスに背番号13を託されたのはヘンリー・スレイドだ。本人はこうだ。
「いつも日本代表と試合をする時はタフになる。彼らは常にボールを動かす。私たちアウトサイドCTBにとって、スピードがあって(各選手が)ワイドに立つチームはディフェンスがしづらい。そのあたりのチャレンジは楽しみです」
日本代表で警戒する選手には、ディラン・ライリーを挙げた。自身の対面のアウトサイドCTBへ入りそうな大型走者について、こう述べた。
「アタックが上手で、脅威になりそうです」
相手チームを率いるのはエディー・ジョーンズ。前イングランド代表指揮官でもある。
2022年限りでボーズヴィックにバトンタッチせざるを得なくなり、以後、オーストラリア代表ヘッドコーチを経て今年より現職に就く。
2015年からイングランド代表でプレーするスレイドは、ジョーンズ、ボーズヴィックという2人のボスのもとテストマッチに出ている。
自身を国際舞台へ引き上げたジョーンズに「私にたくさん機会を与えてくれた」と敬意を表したうえで、「きっとタフなゲームになる」と気を引き締めていた。