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フィジー代表の新ヘッドコーチ決定 日本代表なども指導したミック・バーン氏が就任

2024.04.17

3季フィジアン・ドゥルアを指揮し同国の有能な選手たちを育ててきたミック・バーン(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップ2023でフィジー代表を準々決勝に導いたサイモン・ライワルイ ヘッドコーチが同大会後に退任し、後任を探していたフィジーラグビー協会が、ようやく新しい指揮官を決めた。
 同協会、ワールドラグビー、フィジー政府、オセアニアオリンピック委員会の間で締結された協定に基づくワールドラグビーの選考基準と同等に整合するための重要なステップを踏み、広範で厳格な選考と交渉のプロセスを経て、現在、スーパーラグビー・パシフィックでフィジアン・ドゥルアをけん引しているミック・バーン氏をフィジー代表の新ヘッドコーチに任命することを決議。オーストラリア人のバーン氏が受諾し、入国管理局による同氏への長期労働許可も正式に認められ、4月16日に公式発表となった。

 バーン氏は現在65歳。2メートルの長身で、自身は異種楕円球競技であるオーストラリアン・ルールズ・フットボールの選手だった。引退後にコーチとなってからは、身につけたスキルや豊富な知識を活かしてラグビーでも指導するようになり、スコットランド代表やニュージーランド代表、そして日本代表でもコーチを務め、フィジアン・ドゥルアの指揮官になる前はオーストラリア代表のスキルコーチだった。キック、キャッチ、ラインアウトなどの専門家で、特にニュージーランド代表“オールブラックス”で指導した期間は長く、2011年と2015年のワールドカップ連覇に貢献した。
 そして、昨年のスーパーラグビー・パシフィックではフィジアン・ドゥルアを初めてプレーオフに導いた。今年もドゥルアは奮闘して現在7位につけており、2年連続の準々決勝進出を目指している。

 フィジーラグビー協会は、「ミックのような才能のあるコーチを迎えられたことを嬉しく思っています。 ミックはまた、フィジーラグビーに対する深い理解と愛をもたらしており、それはフィジアン・ドゥルアの進歩と成果によって証明されています」と述べており、代表チームをさらに進化させることを期待する。

 ワールドカップでトップ8入りしたフィジー代表は今後、ティア1と呼ばれる強豪国との試合が増えることが予想され、今年7月にはアメリカのサンディエゴでオールブラックスとテストマッチをおこなう予定。9月には日本代表なども参加するパシフィック・ネーションズカップのファイナルシリーズを戦うために来日する。

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