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31歳の決断。ウエールズを14年間支えてきたジョージ・ノースがイタリア戦で代表引退

2024.03.15

1992年4月13日生まれの31歳。193センチ、109キロ。WTB、CTBで活躍してきた。(Getty Images)



 最後は「Diolch」と、感謝の気持ちを綴った。ウエールズ語で「ありがとう」の意だ。

 3月16日(土)、シックスネーションズの今季ラストゲームでイタリアと戦うウエールズ。4戦を終えた時点で全敗と沈んでいるチームは、ホームのプリンシパリティ・スタジアムでおこなわれるその試合に勝てば最下位を免れる。

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 同チームの現役選手最多、120キャップを誇るジョージ・ノース(13番で先発)が、この試合を最後にインターナショナルレベルから引退する。
 3月13日、自身のSNSで決断を発表した。

 158キャップのLOアラン=ウィン・ジョーンズ、134キャップを持つPRゲシン・ジェンキンズに次ぐウエールズ歴代3位の121キャップ目を最後にレッドドラゴンから離れると決意した31歳は、14年も代表活動を続けてきた。

「土曜日の試合で私のインターナショナルキャリアを終えると決断しました」と自身の『X』、『Instagram』
で切り出したノースは、「14年が経ち、いまが引退する正しい時だと感じます」と続けた。

「ウエールズのユニフォームを着たすべての瞬間を愛し、大切にしてきました。素晴らしいチームメイトと一緒にプレーできたことを幸運に思います。夢を叶えることができ、とても幸運です。次の章にワクワクしています。これまで受けたすべてのサポートに感謝します」

 チームを率いるウォーレン・ガットランド ヘッドコーチと、代表活動における将来を話し合った末の決断のようだ。今季のシックスネーションズでは4戦中2試合への出場だった。
 クラブレベルでのプレーは続ける。
 現在所属するオスプリーズから移籍し、2024-25シーズンはフランスのプロヴァンス(プロD2)へ活躍の場を移す。

 ノースは18歳で代表デビュー。2010年の南アフリカ戦、18歳214日で挙げたトライにより、ウエールズ代表最年少トライスコアラーとなった。
 テストマッチでの通算47トライは、シェーン・ウィリアムズの58に次ぐ歴代2位となる。

 4度のワールドカップに参加。20試合で6トライを挙げた。
 ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ選出の栄誉も受けた。2度のツアーで3テストマッチに出場している。

 今回のイタリア戦に敗れると、ウエールズは2003年以来のシックスネーションズでの最下位となる(2度目)。
 真紅のジャージーを着る13番は、勝利に貢献して満員のファンから笑顔で送り出されるだろうか。

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