ヨーロッパの強豪6カ国が競うシックスネーションズは、カーディフ(ウェールズ)のプリンシパリティスタジアムで現地時間3月10日、第4節の1試合がおこなわれ、フランス代表が45-24でウェールズ代表に競り勝った。
フランス代表はトライ量産によるボーナスポイントも獲得して総勝点11(2勝1分1敗)となり、可能性はわずかだが、2年ぶりの優勝に望みをつないだ。
ウェールズ代表は4連敗。
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ウェールズの快速WTBリオ・ダイヤーに最初のトライを許し、序盤は追う展開となったフランスだが、4点差に詰めて迎えた21分、敵陣22メートルライン内に入ってテンポよくボールをつなぎ、CTBガエル・フィクーがタックルを2つかわして逆転トライを決めた。
フランスは数分後、鋭いステップの持ち主である相手CTBオーウェン・ワトキンにディフェンスを破られ、再び4点ビハインドとなったものの、28分、この日優勢だったスクラムから攻めてゴールに迫ると、21歳のSHノラン・ルガレックが間隙を突いてトライゲッターとなり、20-17とリードして前半を終えた。
一方、ホームで今季初勝利を目指すウェールズは後半早々、根気よくフェイズを重ねてFLトミー・レフェルが切り込み、サポートしたSOサム・コステロウもオフロードでつないでSHトモス・ウィリアムズがゲインしてゴールに迫り、リサイクルしてCTBジョー・ロバーツがトライ。再びゲームをひっくり返した。
4点ビハインドとなったフランスは、50分(後半10分)過ぎから作ったチャンスを何度か逃していたが、60分、WTBダミアン・プノーの力強い走りで再び敵陣深くに入ると、相手に反則があり、SOトマ・ラモスのペナルティゴールで確実に得点。1点差とした。
そして、64分にもプノーのビッグゲインからアタックを継続してゴールに迫り、FWを使ってパワープレー、最後はこの試合がデビューのPRジョルジュアンリ・コロンブがインゴールに突っ込んでトライが認められ、逆転となった。
流れを変えたフランスは、68分にはLOロマン・タオフィフェヌアがキックチャージからトライを決め、リードを拡大。その後、SOラモスの正確なブーツでも貴重な追加点を重ねた。試合終了前にはスクラムからの攻撃でSHマキシム・リュキュがチーム5トライ目を決め、大差がついた。
この結果、優勝争いはアイルランド(総勝点16)、イングランド(同12)、スコットランド(同11)、フランス(同11)の4チームに絞られた。
現地時間3月16日の最終節では、首位のアイルランドはホームでスコットランドと対戦し、フランスは地元リヨンでイングランドと激突する。