7人制ラグビー“セブンズ”の世界トップ12チームが競うワールドシリーズ(HSBC SVNS 2024)で、女子セブンズ日本代表は4大会連続で8強入りを逃し、第4ラウンドのカナダ・バンクーバー大会は10位に終わった。
現地時間2月23日に開幕したバンクーバー大会で、女子セブンズ日本代表は初日、強豪のオーストラリア、アメリカ相手に健闘しながらも連敗スタート。2日目におこなわれたプールBの最終戦ではフィジーに12-36で敗れ、9位以下の順位決定トーナメントに進むこととなり、南アフリカを24-5で下し、最終日(現地時間25日)は9位・10位決定戦に臨んだ。
そして、アイルランドと対戦。1月下旬の第3ラウンド・パース大会(オーストラリア)で初優勝を遂げたチームが相手となった。
日本は相手がキックオフしたボールを確保できず、開始から30秒も経たぬ間に失点してしまったが、前半4分、梶木真凜がハーフウェイでディフェンスを破ってゴールへ走りきり、内海春菜子のコンバージョンも成功で逆転した。
しかし、7-5で迎えた後半、日本は何度かチャンスはあったが追加点を奪えず、終盤、アイルランドに反撃を許してトライを決められ、7-12で惜敗となった。
攻守にわたってハードワークした梶木はバンクーバー大会を終え、「前回の大会に比べてアタックを継続する時間は増えましたが、トライまでつなげて勝ちきる力をもっとつけなければいけないと感じました。サクラセブンズ(女子セブンズ日本代表)のこだわりの『立つ・動く・戦う』をさらに体現できるよう、次の大会まで時間はありませんが修正していきます」とコメントした。
バンクーバー大会の女子の優勝はニュージーランド。準決勝で開催国のカナダに競り勝つと、決勝ではフランスを35-19で下し、今季一つ目のタイトル獲得となった。
男子は、アルゼンチンが決勝でニュージーランドを36-12と圧倒し、第2ラウンドから3大会連続の優勝を遂げた。
なお、今年夏にパリで開催されるオリンピックを目指し、今大会でセブンズデビューを果たした15人制の世界的スターであるアントワンヌ・デュポンは、男子フランス代表の今季シリーズ最高成績である3位に貢献した。
次の第5ラウンドは、アメリカのロサンゼルスで現地時間3月1日~3日に開催される。