シックスネーションズ(欧州強豪6カ国対抗戦)で4年ぶりの王座奪還を目指すイングランド代表が、ローマでの初戦辛勝に続き、地元ロンドンのトゥイッケナム・スタジアムで現地時間2月10日におこなわれた2戦目も苦しんだが、ウェールズ代表を16-14で下し、2連勝となった。
一方、ウェールズ代表は2週続けて僅差で連敗。
ラグビー欧州6カ国対抗戦「シックス・ネーションズ」
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前半10分に危険なプレーをしたイングランドの選手にイエローカードが出て、数的有利となったウェールズは16分、敵陣深くに入り、ラインアウトからのドライビングモールでペナルティトライを獲得し先制した。イングランドには2枚目のイエローカードが提示され、一時的にFW2人を欠くことになった。
13人になったイングランドだが、19分、敵陣深くでLOマロ・イトジェが相手にプレッシャーをかけてターンオーバーに成功し、スクラムに移ると、WTBを入れた7人のパックからNO8ベン・アールがすぐにボールを持ち出してサイドアタックでパワフルに突進し、タックラーを次々と弾き飛ばしてトライを決めた。
しかし、SOジョージ・フォードはコンバージョンの動作に入りながらも蹴ることができず、痛恨のミスで同点とはならなかった。
その後、イングランドはがまんのディフェンスで流れを変えようとしたが、先に追加点を挙げたのはウェールズで、37分、PRガレス・トマスから折り返しのパスをもらったFLトミー・レフェルが突破し、オフロードでSHトモス・ウィリアムズにつなぎ、サポートしたデビュー2戦目のFLアレックス・マンがゴールへ力走。ウェールズが9点リードで折り返しとなった。
後半に入り、両チームとも懸命のディフェンスで相手のトライを阻止したシーンがあったが、イングランドはペナルティゴール(PG)で点差を詰め、さらに62分(後半22分)、ハイボールとスクラムで相手にプレッシャーをかけて敵陣深くに入ると、強力なFWを使ってゴール中央に迫ったあとボールを動かし、WTBエリオット・デイリーが体勢を崩しながらも左外にいたCTBフレイザー・ディングウォールにつなぎ、トライが決まって1点差とした。
そして、イングランドは70分、FBフレディー・スチュワードの果敢なハイボールキャッチとSOフォードの「50:22キック」で敵陣深くに入り、ラインアウトを起点としたアタックに対してウェールズに反則があり、PGで逆転。ウェールズにはイエローカードが出て1人少なくなった。
試合終了間際、2点を追うウェールズはハーフウェイ付近で20フェイズ重ねたものの、イングランドは辛抱強くディフェンスし続けてリードを守りきり、接戦はノーサイドとなった。