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ジョージア代表HCに元イングランド代表のコクリル氏が就任。夏は仙台で日本代表と対戦へ。

2024.01.20

イングランド代表FWコーチを務めていたころのリチャード・コクリル氏(Photo: Getty Images)


 今年の夏に来日することでも注目されるジョージア代表“レロス”の新しいヘッドコーチに、元イングランド代表FWコーチのリチャード・コクリル氏が就任することが1月18日に公式発表された。2021年に創部されて欧州クラブ大会等に参加し、ジョージア選手の育成・強化に役立っているブラックライオンの指揮官も兼任する。

 ジョージア代表は過去4年間、自国出身のレヴァン・マイサシヴィリ氏がヘッドコーチを務めていたが、昨年のワールドカップでは8強入りしたフィジー代表に12-17と競ったものの、結局、0勝1分3敗に終わっていた。

 コクリル氏は選手時代、フッカーとして活躍し、1999年のワールドカップ出場を含めイングランド代表として27キャップを獲得。血気盛んなプレーヤーで、デビューイヤーの1997年11月にマンチェスターでおこなわれたニュージーランド代表戦では、試合前のハカで対峙した相手フッカーのノーム・ヒューイットに勇敢に立ち向かい、印象的な名シーンのひとつとなった。

 2005年に選手引退後、指導者となり、自分もプレーしたレスター・タイガースでFWコーチやディレクターを務めたあと、トゥーロン(フランス)、エディンバラ(スコットランド)でヘッドコーチを任され、2021年から2023年前半にかけてはイングランド代表でFWコーチや暫定的ヘッドコーチを務めていた。そして、イングランド代表の仕事を終えたあとはモンペリエ(フランス)で指導していた。

 ジョージア代表のヘッドコーチに任命されたコクリル氏は、「ここは才能ある選手、素晴らしい伝統、印象的なインフラに恵まれた素晴らしいラグビー国だ。ジョージアを国際的に次のレベルに引き上げることができると確信している」とコメント。選手の能力を最大限に引き出すモチベーターとして知られ、ブラックライオンも指揮する革新的なハイブリッドな役割により、次世代の有力選手の育成を加速させることが期待される。また、ジョージア代表チームの多くの第二言語であるフランス語も話せるので、円滑なコミュニケーションを取れそうだ。

 ジョージア代表は現在、世界ランキング14位。2月に入るとすぐ、欧州の中堅国と戦うラグビーヨーロッパチャンピオンシップが始まる。そして、夏に来日し、7月13日に宮城県のユアテックスタジアム仙台で日本代表と対戦する。

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