2024年夏のパリオリンピックへ向けて注目されるセブンズ(7人制ラグビー)のワールドシリーズは、12月2日、3日に新シーズンの第1ラウンドがドバイで開催され、女子はオーストラリアが優勝、男子は南アフリカが制した。
女子のオーストラリアはドバイセブンズ4連覇、男子の南アフリカもこの地で強く大会5連覇となった。
女子のオーストラリアは決勝で昨季総合チャンピオンのニュージーランドと対戦し、26-19でライバルを下した。
昨シーズンの最優秀新人であるニュージーランドの19歳、ジョージャ・ミラーがハットトリックを決めたのに対し、オーストラリアは20歳のティーガン・リーバイが攻守に大活躍。そして19-19の同点で迎えた後半6分、オーストラリアがボールをつないでティーガンの姉である21歳のマディソン・リーバイがタックルを2つかわしてトライを決め、これが決勝点となった。
女子の日本は8強入りを逃したものの順位決定戦で2連勝し、9位でドバイ大会を終えている。
男子の南アフリカは昨シーズン総合7位と低迷し、パリオリンピックのアフリカ予選でもケニアに敗れて崖っぷちに立たされるなど苦しんでいたが、自国の15人制代表がワールドカップを連覇し刺激を受けたか、復活を感じさせる奮闘となった。
今回のドバイ大会はプール戦で昨季チャンピオンのニュージーランドに競り勝ち全勝通過すると、ノックアウトステージではオーストラリアとフィジーを倒して決勝進出。ファイナルではアルゼンチンと対戦し、ベテランのセルヴィン・デイヴィッツらが奮闘して12-7で歓喜となった。
なお、男子の日本は昨季総合順位でコアチーム中最下位となり降格したため、参戦していない。
今季シリーズ第2ラウンドは次週(12月9、10日)、南アフリカのケープタウンで開催される。