新時代が訪れる。
10月24日、ワールドラグビーの理事会で新しい国際試合のカレンダーに関する枠組みが決定、発表された。
2027年にオーストラリアで開催されるワールドカップから参加国が4つ増え、24か国となる。
6プール×4チームでプールステージが実施され、各プールの上位2チームと3位の中の上位4チームが16チームで争うノックアウトステージに進出するフォーマットだ。
2027年大会は、10月1日から11月13日の間で開催される予定だ。
プレーヤーのウェルフェアやエンターテインメント性を踏まえ、大会期間は2027年大会より1週間短くなる。
組み合わせの抽選は2026年の1月におこなわれる。
日本も参加する新形態のパシフィックネーションズカップが2024年の夏から始まる。他に、カナダ、フィジー、サモア、トンガ、アメリカが参加する。
プールA=フィジー、サモア、トンガ、プールB=日本、カナダ、アメリカに分かれ、それぞれ総当たり戦をおこない、順位を決める。
その後、全チームが集まってファイナルシリーズ(トーナメント)を実施。同シリーズの開催地は隔年で日本、アメリカとされ、2024年は日本開催となる。
2026年は、シックス・ネーションズ参加の6チームと、ザ・ラグビーチャンピオンシップの4チーム+2チームの計12チームで1部が構成される新大会も誕生する(2部も12チーム)。
これはW杯とブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの遠征の実施年を除き、隔年での開催となる。
未定の1部2チームに関しては、日本とフィジーが有力視されている。
これまで試合実施期が決まっていなかった女子のカテゴリーについて、国際カレンダーが整えられる。
これにより、国際試合とクラブ戦の重なりなどが回避される。より活動が活発となるだろう。
ハイレベルな試合が増える環境が訪れれば、日本代表のさらなる強化、世界と戦える選手の層を厚くすることが不可欠となる。
会議に参加した日本ラグビー協会の土田雅人会長は、「大学生など学生世代の才能ある選手たちに、(在学中に)より高いレベルでプレーできるような環境整備を進めていきたい」と話した。
リーグワンチームとの連携をすすめていく。
日本代表新ヘッドコーチの選考も進められている。
岩渕健輔専務理事は次期代表指揮官について、(選考過程のインタビュー時に)新しい枠組みの中での強化策も示してもらうことになる、とした。