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サクラフィフティーンのRWC戦士、片岡瑞帆と永田虹歩がNZの強豪オークランド代表入り!

2023.07.25

ラグビー王国ニュージーランドの強豪、オークランド代表に選出された片岡瑞帆(左)と永田虹歩。


 今秋に開催されるWXV2の出場権をかけたアジアラグビーチャンピオンシップ決勝でカザフスタンを圧倒し(72-0)、この7月にはアウェイでスペインから歴史的初勝利を挙げるなど、今年に入り国際舞台での存在感をさらに高めている女子日本代表“サクラフィフティーン”。そのジャージーをまとってラグビーワールドカップ(RWC)に出場した2人の選手が、ラグビー王国ニュージーランド(NZ)からまたひとつうれしいニュースを発信してくれた。2017年アイルランド大会に出場したFL片岡瑞帆と、2022年に開催されたニュージーランド大会に出場したHOの永田虹歩だ。

 2人は今季、オークランドの名門クラブ、ポンソンビーに加入。持ち前のハードワークでレギュラーの座をつかみ、強豪ひしめくクラブリーグでチームを優勝へと導いた。さらにそのパフォーマンスを認められ、オークランド代表のトップチームにも選出されたのだ。

 強さと機動力、質の高いスキルセットをあわせ持つHO永田は、今春、国際武道大を卒業後にNZへ留学。オークランドの語学学校に通いながらポンソンビーに加わり、最上位カテゴリーのプレミアチームでプレシーズンからシーズン最終戦まで正HOとして活躍した。

 一方、青森県の弘前サクラオーバルズに所属する片岡は、ワーキング・ホリデー制度を利用してプレシーズン途中からポンソンビーに加入。オークランドに到着したその週から7番で出場機会をつかむと、その後も一貫して安定したパフォーマンスを発揮し、シーズントータルのタックル成功率でリーグトップクラスの成績を残している。

 ちなみに2人をサポートするのは、オークランドでラグビー留学やツアーの会社を営む岸本泰氏。これまで多くのプレーヤーの留学を現地で見守っており、女子日本代表選手のサポートはこれで3人目だ。オークランドU13代表チームの監督やセントピーターズカレッジの中学部のコーチなども歴任しており、長男の岸本類は強豪セントピーターズで高校1年生にしてファーストグレードのSOとしてオークランド地区の決勝に出場したほか、スーパーラグビーのブルーズのU17チームにも選出されている。

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 今季より新設されこの秋(10月14日〜28日)に南アフリカのケープタウンで開催されるWXV2、さらには2025年のRWCイングランド大会に向け、右肩上がりの成長を続ける女子日本代表サクラフィフティーン。片岡と永田の活躍は、チームをさらなる高みへと導く起爆剤となりそうだ。

7月15日に行われたオークランド・ストーム対ホークスベイ・トゥイ戦のメンバーリスト。
片岡は7番で先発し、永田も16番でリザーブに名を連ねた。
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