ラグビーリパブリック

アルゼンチンがシドニーで豪州に土壇場逆転勝ち 日本とも戦うW杯へ向け自信をつける

2023.07.16

試合終了間際に逆転トライを奪い、歓喜のアルゼンチン代表(Photo: Getty Images)


 ラグビーワールドカップ2023フランス大会でイングランド代表や日本代表などと一緒のタフなプールに入るアルゼンチン代表“ロス・プーマス”が、開幕まで約2カ月と迫った大舞台へ向け、南半球4カ国対抗戦(ザ・ラグビーチャンピオンシップ)で自信をつけた。
 今年は黒星発進だったが、7月15日にシドニー(オーストラリア)のコムバンクスタジアムでおこなわれた同大会の第2節で、世界ランキングがひとつ上(7位)のオーストラリア代表“ワラビーズ”に挑み、試合終了間際のトライで34-31と逆転勝ちした。
 ロス・プーマスは対ワラビーズ戦2連勝。オーストラリアの地で倒したのは5年ぶりだ。

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 前半に1トライずつ取り、粘り強いディフェンスも光って接戦に持ち込んだアルゼンチンは、10-10で折り返し、相手がシンビンで1人少ないなか迎えた46分(後半6分)、FWを使ってゴールに迫り、キャプテンのHOフリアン・モントーヤがピック&ゴーでインゴールにねじ込み勝ち越した。

 その後、同点に追いつかれたが、59分にブレイクダウンで相手の反則を引き出してFBエミリアノ・ボフェリが約45メートルのペナルティゴールを決め、再びリードしたアルゼンチン。69分にはスクラムを起点にテンポよく攻め込み、ディフェンスをひきつけたFLパブロ・マテーラからパスをもらったWTBマテオ・カレーラスが抜け、トライとコンバージョンが決まり、27-17とした。

 一方、名将エディー・ジョーンズが率いる新体制となって地元で初勝利をプレゼントしたいオーストラリアは、72分、日本のリーグワンでも活躍する3選手が躍動して流れを変える。WTBマリカ・コロインベテが左外をゲインし、内側でパスをもらったSOクウェイド・クーパーも力走でゴールに迫り、サポートについたCTBサム・ケレビがフィニッシュ。クーパーのゴールキック好調で3点差とすると、75分には自陣深くでピンチだったが、WTBマーク・ナワンガニタワセがインターセプトして約95メートル走りきり、逆転した。

 しかし、4点ビハインドとなったアルゼンチンは試合終了間際の79分、相手の反則もあって敵陣深くに入ると、ゴールに迫ってFWがピック&ゴーを繰り返し、NO8フアン・マルティン・ゴンサレスがタックラーをかわしてインゴールに突っ込み、グラウンディングが認められ、これが決勝トライとなり、アルゼンチンが逆転勝利で歓喜した。

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