ラグビーリパブリック

NZが宿敵・南アフリカを下す 南半球4カ国対抗戦3連覇に王手

2023.07.16

仲間のクロスキックからトライを決めるNZのウィル・ジョーダン(Photo: Getty Images)


 今年のラグビーワールドカップ・フランス大会で優勝争いに絡んでくると思われる前王者の南アフリカ代表“スプリングボックス”と、世界一奪還を目指すニュージーランド代表“オールブラックス”が7月15日、力試しとなるザ・ラグビーチャンピオンシップ(南半球4カ国対抗戦)の第2節で激突し、地元オークランドのマウントスマート・スタジアムで戦ったニュージーランド代表が35-20で制した。

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 ニュージーランドは序盤に先制して前半15分までに2トライを奪うなどゲームを優勢に進め、粘り強いディフェンスもあって前半を20-3とリード。
 対する南アフリカは、53分(後半13分)にドライビングモールで反撃し、相手にペナルティゴールを許したあとの62分には、敵陣深くに入ってFBウィリー・ルルーから飛ばしパスをもらったWTBチェズリン・コルビがインゴール右隅にダイブし、8点差に詰めた。
 しかし、ニュージーランドは69分、根気よく12フェイズを重ね、とっさに攻めの方向を変えてFBボーデン・バレットが右のスペースにキックを放ち、WTBウィル・ジョーダンがインゴールに押さえて点差を拡大。77分にはゴール前のスクラムからファーストレシーバーのSOリッチー・モウンガが抜けてトライゲッターとなり、勝負は決まった。
 南アフリカは試合終了間際にFLクワッガ・スミスがブレイクダウンのボール奪取からゴールへ力走し、5点を奪い返したが、今季初黒星となった。

 ニュージーランドはこれで、今年のザ・ラグビーチャンピオンシップ2連勝となり、大会3連覇へ近づいた(コロナ禍で南アフリカ不在のなか実施された2020年のトライネーションズ優勝を除く)。

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