南アフリカを舞台に熱戦が繰り広げられてきた20歳以下(U20)世代の最高峰大会、「ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2023」は、現地時間7月14日に決勝がおこなわれ、U20フランス代表が50-14でU20アイルランド代表を下し、優勝した。
ラグビーのU20世界大会は、2020~2022年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったが、フランスはいまや世界最高SOのひとりと言われるロマン・ンタマックらを擁して初優勝を遂げた2018年以降も若い選手の育成に成功し、大会3連覇となった。
一方、U20アイルランド代表は今年のU20シックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)で全勝優勝していたが、初の世界一には届かなかった。
ケープタウンのアスロン・スポーツスタジアムでおこなわれた決勝戦。
アイルランドに先制トライを許したフランスだったが、序盤に流れを引き戻して逆転し、17-14で折り返すと、相手にイエローカードが出て数的有利だった後半早々には、大柄な選手がそろうFWがドライビングモールでゴールラインを割り、リードを広げた。45分(後半5分)には13番が力強い走りで中央を破り、追加点。
フランスはディフェンスが堅く、ブレイクダウンでもアイルランドを苦しめた。
勢いづいたフランスは、69分にはラインアウトスチールからアタックのフェイズを重ねてトライ。そして、75分には自陣深くからFL2人の力走が続いて背番号6のキャプテンが50メートル以上走りきり、勝負を決めると、最後までアグレッシブにプレーして終了間際にチーム7トライ目を挙げて締めくくり、歓喜となった。
なお、U20日本代表は11位・12位決定戦でU20イタリア代表に27-45で敗れ、最下位となり、来季は下部大会の「ワールドラグビー U20トロフィー」へ降格することが決まった。
<ワールドラグビー U20チャンピオンシップ 2023 最終順位決定戦結果>
▼1位・2位決定戦
・フランス 50 – 14 アイルランド
▼3位・4位決定戦
・南アフリカ 22 – 15 イングランド
▼5位・6位決定戦
・オーストラリア 57 – 33 ウェールズ
▼7位・8位決定戦
・ニュージーランド 50 – 26 ジョージア
▼9位・10位決定戦
・アルゼンチン 43 – 22 フィジー
▼11位・12位決定戦
・イタリア 45 – 27 日本