今秋のラグビーワールドカップで日本代表と同組に入る世界ランキング8位のアルゼンチン代表“ロス・プーマス”は、南半球4カ国対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」で貴重なテストマッチをスタートしたが、黒星発進となった。
地元メンドーサで現地時間7月8日に初戦を迎え、世界ランキング3位のニュージーランド代表“オールブラックス”に挑んだが、12-41で敗れた。昨年は敵地クライストチャーチでオールブラックスを倒し歓喜したものの、今回はリベンジされた。
開始早々にFLパブロ・マテーラのキックチャージでチャンスとなるも、惜しくも先制トライを逃したアルゼンチン。
対するニュージーランドは5分、CTBリーコ・イオアネのブレイクスルーからチャンスを広げ、敵陣深くに入ってLOスコット・バレットが壁に穴をあけ、オフロードパスをもらったHOデイン・コールズが最初のトライを決めた。
ニュージーランドは9分にも攻め込んでゴールに迫り、NO8アーディー・サヴェアがピック&ゴーでインゴールにねじ込み追加点。
12分には15番をつけたボーデン・バレットが左外を破ってゲインし、サポートした弟のCTBジョーディー・バレットがフィニッシャーとなった。
相手の勢いを止めたいアルゼンチンは、20分にゴールに迫ったが、落球で得点できず。23分には11フェイズを重ねてトライ寸前となるも、ニュージーランドのWTBエモニ・ナラワとCTBジョーディー・バレットが懸命のディフェンスでタッチライン外に押し出した。
ニュージーランドのペースは続き、29分にはCTBイオアネが鋭い走りでトライ。39分にはモールでゴールに迫ったあとSHアーロン・スミスがフィニッシャーとなり、31-0で折り返しとなった。
ホームで意地を見せたいアルゼンチンは52分(後半12分)、PRトマス・ガジョとNO8ロドリゴ・ブルーニの力走が続いてチームは活気づき、まもなくゴール前でPKを得ると、パワープレーを挑み、PRルシオ・ソルドニがチーム初トライを決めた。
それでも、ニュージーランドはすぐに流れを引き戻し、57分、スクラムから展開すると、SOダミアン・マッケンジーがCTBジョーディー・バレットとの連係で相手を惑わし、CTBイオアネのおとり走も機能して空いたスペースを抜け、好走でFBボーデン・バレットのトライを演出した。
76分には、この日デビューだったWTBナラワがトライを記録。
アルゼンチンは試合終了間際、ドライビングモールからボールを持ち出したHOアグスティン・クリーヴィーがインゴールに突っ込み、約4万人の観客で満員となったエスタディオ・マルビナス・アルヘンティナスを沸かせたが、ニュージーランドの快勝となった。
「南半球4カ国対抗戦 ザ・ラグビーチャンピオンシップ」
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