来日したオールブラックスXVもモチベーションは高いに違いない。「ニュージーランド代表予備軍」とされるが、ラグビーワールドカップ2023のスコッド入りをあきらめていないテストキャップホルダーやオールブラックス入りを目指すハングリーな選手たちの集団で、日本代表(JAPAN XV)との2連戦では必死にアピールするはずだ。
7月8日に東京・秩父宮ラグビー場でおこなわれる第1戦は、オールブラックスXVには7人のテストマッチ経験者が含まれる。2019年のワールドカップにも出場したSHブラッド・ウェバー(チーフス)とCTBジャック・グッドヒュー(クルセイダーズ)がスターティングメンバーに名を連ね、オールブラックスの一員として昨年11月のヨーロッパ遠征でもプレーしたFLアキラ・イオアネ(ブルーズ)も先発。10番をつけるスティーヴン・ペロフェタ(ブルーズ)は昨年オールブラックスデビューを果たした将来の司令塔候補で、3番のPRジャーメイン・アインスリー(ハイランダーズ)は2018年にオーストラリア代表として3キャップを獲得している。
リザーブに入る若いSHフォラウ・ファカタヴァ(ハイランダーズ)とSOブレット・キャメロン(ハリケーンズ)もニュージーランド代表経験者だ。
それ以外にも、スーパーラグビー・パシフィックで連覇を遂げたクルセイダーズのNO8で、力強いボールキャリアーであるクリスチャン・リオ=ウィリーも注目選手のひとり。同大会決勝で活躍したチーフスのCTBアレックス・ナンキヴェルとWTBエテネ・ナナイ=セトゥロもエキサイティングな選手で、ベンチでは、SHウェバーとともに共同キャプテンを務めるハードタックラーのFL/NO8ビリー・ハーモン(ハイランダーズ)らが待機する。
オールブラックスXVのレオン・マクドナルド ヘッドコーチは、「ジャパンは強力なチームであり、我々との2試合に向けて熱心に準備してきたことを知っている。大きな挑戦になりそうだ。我々は、経験豊富な選手と新たに出現した才能ある選手たちがいて、チームのバランスをとることが重要になる。選手たちは国際舞台でチームとしてのスキルと強さを披露するために全力を尽くす。チームとファナウ(家族)、そして特に初めてニュージーランドを代表する選手たちにとって、信じられないほど誇りに思う瞬間になるだろう」とコメントした。
▼オールブラックスXV(第1戦登録メンバーは背番号付き)
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<オールブラックスXV 第1戦登録メンバー>
1.ザヴィア・ヌミア(ハリケーンズ/ウェリントン)
2.リッキー・リキテリ(ブルーズ/タラナキ)
3.ジャーメイン・アインスリー(ハイランダーズ/オタゴ/3 caps〔豪州〕)
4.ナイトア・アクオイ(チーフス/ベイ・オブ・プレンティ)
5.クインテン・ストレンジ(クルセイダーズ/タスマン)
6.アキラ・イオアネ(ブルーズ/オークランド/21 caps)
7.デュプレッシー・キリフィ(ハリケーンズ/ウェリントン)
8.クリスチャン・リオ=ウィリー(クルセイダーズ/オタゴ)
9.ブラッド・ウェバー(共同主将/チーフス/ホークスベイ/18 caps)
10.スティーヴン・ペロフェタ(ブルーズ/タラナキ/3 caps)
11.エテネ・ナナイ=セトゥロ(チーフス/カウンティーズ・マヌカウ)
12.ジャック・グッドヒュー(クルセイダーズ/ノースランド/18 caps)
13.アレックス・ナンキヴェル(チーフス/タスマン)
14.ベイリン・サリヴァン(ハリケーンズ/ワイカト)
15.ルーベン・ラヴ(ハリケーンズ/ウェリントン)
16.タイロン・トンプソン(チーフス/ホークスベイ)
17.オリー・ノリス(チーフス/ワイカト)
18.ポウリ・ラケテ=ストーンズ(ハリケーンズ/ホークスベイ)
19.キャメロン・スアフォア(ブルーズ/ノースハーバー)
20.ビリー・ハーモン(共同主将/ハイランダーズ/カンタベリー)
21.フォラウ・ファカタヴァ(ハイランダーズ/ホークスベイ/2 caps)
22.ブレット・キャメロン(ハリケーンズ/マナワツ/1 cap)
23.サム・ギルバート(ハイランダーズ/オタゴ)