スコットランドで活動中の忽那健太(くつな・けんた)です。
私はいま、日本人がこれまで選手として挑戦したことのなかった地に乗り込んでいます(日記#1はこちら。挑戦への思いはこちら)。
国内最高峰リーグでの契約獲得を目指してのチャレンジをしています。
こちらに来てはやくも2か月が過ぎました。到着当初は所属先が決まっていない状態でしたが、首都のエディンバラに本拠地をおくHeriot’s Rugby Club(ヘリオッツ ラグビークラブ)でプレーをしています。
スコットランドでは6月いっぱいまで毎週末、各地で盛大にセブンズ大会が開催され、私も様々な大会に出場してきました。
さすがセブンズが生まれた国。どの大会も会場は観客でいっぱいとなり、特設のパブ(居酒屋)や出店が立ち並びます。
チームメイトに「どうしてこんなに人が集まるんだろう?」と質問すると、「ここにいる大半はビールが飲みたくて会場に来ている」と冗談半分に教えてくれました。
スコットランド人は異常なほどビールを好みます。
この国のシステムで面白いと感じるのは、セブンズに限っては、所属しているクラブから飛び出して他のコンバインドチームで大会へのエントリーが認められる点です。
所属クラブが大会にエントリーしていない週は、どこかしらのチームを探し(または声がかかり)大会に出場することができます。
私自身は最近の活躍が功を奏し、クラブを代表してスコットランドアマチュアリーグ選抜の一員としてイングランド遠征に連れていってもらいました。
国内最大規模のセブンス大会『エディンバラシティセブンス』にオールスターメンバーの一員として出場もしました。
様々な国の選手と対戦を繰り返しています。
小柄な自分(172センチ、80キロ)は、大きな相手にどう戦っていけばいいのか。それを掴めた有意義な期間になりました。
来月から、9月に開幕する15人制シーズンに向けて練習が本格化します。
現在チームは国内2部のアマチュアリーグに所属しています。ここで結果を残し、さらにもう一つ上の国内最高峰リーグ『フォスロックスーパー6』での日本人初契約を獲得するためチャレンジを続けます。
生活面では当初住む家も決めずこちらに来ました。
十人一部屋、一泊三千円のエディンバラ最安ホステルに1か月住みこんでいましたが、今月に入り、ようやく住まいが見つかりました。
ホステル暮らしは大変でしたが、それはそれで楽しかった。世界各国から来た旅人と夜はお酒を囲みながらお互いの国の文化や価値観ついて語り合う日々は愉快でした。
この国でも9月開幕のフランスW杯について関心が高まってきています。
よく聞かれるのは「今年のジャパンの調子はどうだ?」という質問。
当然、「きっとジャパンは全勝で決勝トーナメントに行ってくれるはずだよ」と答えています。
さらに追加で「ジャパンはきっとイングランドを倒すと思うよ」と付け足すと、スコットランド人は笑顔でハグしてくれます。
この国でも日本ラグビーは愛されています。
日本ラグビーの価値がスコットランドでさらに高まるように、日本人ラガーマンを代表し、引き続きチャレンジしていきます。
※スコットランドでの現地情報はYouTubeチャンネル『忽那健太』でアップしています。