ワールドラグビーセブンズシリーズのコアチーム残留を目指し、今季第8ラウンドの香港大会でできるだけ上位に入りポイントを稼ぎたかった男子セブンズ日本代表だが、5戦全敗で15位タイ(最下位)に終わり、ライバルとの差を広げられてしまった。
第10ラウンドのトゥールーズ大会が終わった時点でシリーズ総合ランキングがコアチーム(15チーム)中最下位のチームは降格、12位~14位のチームはチャレンジャーシリーズ2023の勝者とともに残留・昇降格をかけたプレーオフに参加することになっている。現在、日本は最下位で崖っぷちの状態だ。日本が追う14位カナダや13位ケニアとの差は10ポイント以上あり、苦しくなった。
香港大会最終日の4月2日、9位以下のトーナメントに臨んだ日本は、今季初めてコアチームとなったウルグアイと対戦し、0-40と完敗。
立ち上がり、自陣深くでがまんの時間が続いたが、ボールを失い、3分に先制された。ハーフタイム前にも粘り強くつないだウルグアイにトライを許すと、後半にはキックオフの空中戦で危険なプレーがあったと判断されイエローカードを受け、数的不利の間に失点。その後も、セットピースが安定してサポートプレーも確実だったウルグアイに得点を重ねられ、大敗となった。
そして、13位以下のトーナメントに回った日本はライバルのカナダと対戦することになり、12-19と逆転負けを喫してしまった。
この試合も序盤のがまん比べで打開できず、相手に先制を許した日本。しかしハーフタイム前、カナダに反則があってゴール前でチャンスとなり、松本純弥が俊敏な動きでディフェンスを切り裂き5点を奪い返した。
2点ビハインドで迎えた後半の2分には、自陣でのスクラムからの展開でボールをもらった福士萌起が中央を突破し、約70メートル走りきり逆転した。
しかし、終盤の6分にカナダにトライを決められ、ゲームをひっくり返されてしまう。逆転勝利を目指した日本だが、ホーンが鳴ったあと、ブレイクダウンでプレッシャーをかけられボールを失い、カナダに追加点を奪われ、痛恨の敗戦となった。