3月21日の正午にニュージーランドラグビー協会が2023年ワールドカップ(以下、W杯)後にオールブラックスの指揮を執るヘッドコーチ(以下、HC)を発表した。
現在のHC、イアン・フォスターの後任はスコット・ロバートソンだ。午前中に開催された同協会の理事会で決まった。
現在日本代表の指揮を執るジェイミー・ジョセフHCの名前も候補に挙がっていた。
新HCの任期は2024年から2027年W杯終了までの4年間。
今後コーチングスタッフやマネージメントの顔ぶれが決められる。今秋のW杯後に正式就任となる。
ロバートソンHCは48歳。2017年からクルセイダーズの指揮を執り、チームをスーパーラグビー6連覇に導いた。
しかし、インターナショナルレベルでの経験がないため、日本代表を2019年W杯で8強に押し上げたジョセフHCの存在もクローズアップされていた。
現役時代はバックローだったロバートソンHC。オールブラックスとして代表キャップ23を持つ。
現役引退後はクラブレベルから指導者の道に踏み出し、その後、カンタベリー州代表の指揮も執った。
U20NZ代表のHCを務め、ジュニア・ワールドチャンピオンシップ優勝の経験もある。
スーパーラグビーがシーズン中のいま、ロバートソンHCは、「(いまの自分には)クルセイダーズでやるべきことがある。スーパーラグビーの終了までは、それが私の主な仕事となる」と話している。
しかし、新たな期待を受けて気持ちも昂っている。
「大きな責任を伴う仕事ですが、ブラックジャージーのレガシーに貢献できるチャンスに興奮しています。コーチや選手として国を代表することは、スポーツ界において最高の栄誉です。その機会を与えられた。謙虚な気持ちです。(実働の時が)待ち遠しい」
NZラグビー協会のマーク・ロビンソンCEOは、「スコットの就任を祝福したい」と話し、続けている。
「面接の過程で強く伝わってきたのは、彼のゲームに対する革新的なアプローチ、選手に対する情熱、そしてオールブラックスのレガシーを増やしたいという思いでした」
国内最強チームを率いてきた指導者のオールブラックス指揮官就任は、ラグビー王国でも支持されるだろう。