ヨーロッパの強豪6か国が競う「シックスネーションズ」で5年ぶりの優勝を狙う世界ランキング1位のアイルランド代表が、ローマのスタディオ・オリンピコで現地時間2月25日に同13位のイタリア代表と対戦し、34-20で制して3連勝となった。イタリアは3連敗。
W杯イヤー幕開け「ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ」
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アイルランドは試合序盤、相手のゴールラインドロップアウトから攻め、CTBバンディー・アキがディフェンスに切り込んでオフロードでWTBジェームズ・ロウにつなぎ、内戻しのパスをもらったLOジェームズ・ライアンがゴールに持ち込み先制した。
対するイタリアは6分、テンポよくボールをつないでNO8ロレンツォ・カノーネの力強いボールキャリーで敵陣深くに入り、SHステファン・ヴァーニーがトライを奪い返し、コンバージョンも成功で逆転した。
しかし、アイルランドは12分にCTBアキの突破からチャンスとなり、パスをもらったFBヒューゴ・キーナンがタックルを振りきってゴールへ駆け抜け、再びリードを奪った。
その後、ペナルティゴール(PG)で点差を詰められたアイルランドだったが、ディフェンスの精度が悪かったイタリアから19分にもトライを挙げると、34分にはゴール前中央でペナルティキックを得てタップから攻め、FWが近場を突いたあとボールを動かし、WTBマック・ハンセンが右隅にフィニッシュした。
ハーフタイム前にイタリアのWTBピエール・ブルーノがインターセプトから約70メートル走りきり、7点差に詰められ折り返しとなったアイルランドは、チャンスをつくりながらもエラーでなかなかリードを広げられずにいたが、後半の失点は3点に抑え、自分たちもPGで加点し7点差をキープして終盤へ。
そして70分(後半30分)、アイルランドは辛抱強くディフェンスしていたイタリアに対して18フェイズ重ねて敵陣22メートルライン内に入り、フレッシュレッグだったベテランSHコナー・マレーが切り込み、オフロードパスをもらったWTBハンセンが抜けてトライを決め、勝利を引き寄せた。
3勝0敗となったアイルランドは、2週間後の第4節では同じく今季好調のスコットランドと激突し、最終節はホームでイングランドと対戦する。