シックスネーションズ第3節、現在アイルランドと並んで首位のスコットランドをホームスタジアムにて迎え撃つフランスのメンバーが発表された。
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前節、レッドカードを受け、2試合出場停止となったPRウイニ・アトニオに代わってモアメド・アウアスが入ったのを除けば、先の2試合と同じメンバーで臨む。
アウアスが最後に代表試合に出場したのは、昨年シックスネーションズの最終節のイングランド戦。先発出場は2021年11月に遡る。
ファビアン・ガルチエ ヘッドコーチ(以下、HC)が今回のメンバー選考について話す。
「この試合で33試合になるが、この4年、一貫性を維持しようとしてきた。このフランス代表は14連勝もあった。勝率80パーセントだ。選手たちは、どの対戦相手にも対抗できることを証明した」
「前節の敗戦の後、メンバーを変えるべきかスタッフと検討したが、変更する必要はないと判断した。アウアスは試合メンバーには入っていなかったが、合宿に参加し、試合の補欠メンバーとしてチームに帯同しており、集団的経験値を保てる」
前節のアイルランド戦後、キャプテンのSHアントワンヌ・デュポンが疲弊して記者会見に出ることができず、コンディションを心配される声が聞かれている。
デュポンはアイルランド戦も、その前のイタリア戦も80分プレーしている。
所属クラブのトゥールーズでも、4試合に出場し続けた後は1試合休ませるようにされてはいる。出場すると80分プレーすることが多い。
NO.8グレゴリー・アルドリットもラ・ロシェルで連戦の状況にある。疲労が気になる。
「今季アントワンヌ(デュポン)は、(代表チームで)11月に2試合と、この大会で2試合しかしていない。(負傷など)何もなければこの後ワールドカップまでに、準備試合を含めて7試合することになる。これが多いかどうかはご判断に任せる。彼はこのチームのキャプテンで、世界の最優秀選手の一人と考えられている選手。我々の選考の原則は、ベストな選手を選ぶことだ」
選手交代について、ガルチエHCは「昨年、アントワンヌに代えてマキシム・リュキュを途中で投入したのは、チームにさらに何かを与えることができると感じたから。イタリア戦とアイルランド戦ではその必要はないと感じ、交代させなかった」と話した。
「このレベルの試合に出場する選手は80分プレーしたいという気持ちを持っていなければならない。代表選手として格別の80分だ。選手はミッションを達成するようにフォーマットされている。先発の選手がプレーを続けるか、フィニッシャーが入って同じ戦術を引き継ぐか、もしくは戦術的に変化をつけるかは我々が判断すること」
ガルチエHCはさらに、「このチームではHO、NO.8、SH、SO、FBがチームの背骨であり、頭脳となる」と言っている。
「ラインアウトリーダーのシャルル・オリヴォンとディフェンスリーダーのガエル・フィクーがいる。チームが的確にプレーして敵陣に入れるように、彼らがチームを整え戦術を見つける。アタックではスペースを見つけ、ディフェンスではスペースを消す。さらに重要なのは、エネルギーを無駄に使わないことだ」
キャプテンの他に6人のリーダーがいても、デュポンは交代させられないということなのか。
エネルギーについては、アイルランド戦前半での激しさが影響して、終盤動けなくなっていたことを反省したのだろう。
フィジカルバトルで「ダンティーがいたら」と思わせる場面もあった。
年末のトップ14の試合で膝靱帯を負傷し、復帰までに2〜3か月と言われていた。
しかし、驚異のスピードで回復。2月19日にカストル戦に途中出場し、今週は代表合宿に参加していた。
代表戦復帰はまだ早いと判断されたのか、ひとまずリリースされた。 今週末はラ・ロシェルで先発出場することになっている。
対戦するスコットランドで、今大会ノリに乗っているSOフィン・ラッセルとンタマックとの対戦について問われたガルチエHCは、両チームのシステムの違いに触れ、「フィン・ラッセルは、彼のプレースタイルや、自信に満ちたレベルの高いプレーで試合を盛り上げてくれるだろう」と言う。
「ロマン(ンタマック)は彼の持っているノウハウとポテンシャル、そしてモチベーションを総動員し、味方と共にプレーする。スコットランドはラッセルを中心に、ラッセルがすべてのオプションを使えるようにオーガナイズされているが、ロマンは一人ではない。彼にはチームの背骨を構成するリーダーがついている」
指揮官は、「スコットランドは、イングランド、ウエールズと2戦続けてボーナスポイントを獲得して勝利している。今週の試合のメンバーを見てもベストメンバーが選ばれている」と話し、警戒を深める。
「このフランスチームがこれまでに対戦したスコットランドチームの中でも最強のチームだ。見応えのある試合になるだろう」
フランスvsスコットランド
2月26日(日)
16時キックオフ(日本時間2月27日0時)
↓スコットランド戦メンバー↓