リーグワンのディビジョン1で首位を走る埼玉パナソニックワイルドナイツは2月18日、ホームの熊谷ラグビー場で最下位の花園近鉄ライナーズを41-6で下し、開幕から8連勝となった。
一方、ディビジョン1に昇格してから未勝利のライナーズは8連敗。
ワイルドナイツは前半7分にFB野口竜司がディフェンスを切り裂き、CTBヴィンス・アソにつないで先制すると、15分には連続攻撃をPRヴァル アサエリ愛がフィニッシュ。28分には日本代表の10番候補でもある山沢拓也がハーフウェイから抜け、鋭いフットワークでディフェンダーをかわしてゴールへ走りきった。さらに、34分にも攻め込み、今度はCTB長田智希がキレのいいステップでWTB丹治辰碩のトライをアシストした。
27-3で折り返したワイルドナイツは、後半もライナーズにプレッシャーをかけ続け、SO山沢が健脚で魅せるなど、2トライを追加。
一方、ライナーズはSOジャクソン・ガーデンバショップのペナルティゴール2本で6点を奪ったものの、堅守を誇る王者からトライを獲ることはできなかった。
同日、3位の東京サントリーサンゴリアスは駒沢オリンピック公園総合運動場でリコーブラックラムズ東京に18-7で競り勝ち、7勝目を挙げている(1敗)。
ブラックラムズは上位チームとの対戦が続いて4連敗(2勝6敗)。
連敗脱出を目指すブラックラムズが序盤からがまん強く戦ったが、サンゴリアスは前半7分にHO中村駿太のトライで先制すると、28分にはラインアウトからモールで押しきり追加点を奪った。
一方、12点ビハインドとなったブラックラムズは32分、PKを得ると速攻を仕掛けてゴールに迫り、NO8ネイサン・ヒューズがラインを越えてトライが認められた。
しかし、両チームとも反則が多かった試合で、後半修正してきたサンゴリアスに対し、ブラックラムズは変わらずペナルティを多発し、サンゴリアスがショットで得点を重ねた。
ブラックラムズは前半からラインアウト失敗を連発するなど、セットピースでも苦しみ、サンゴリアスの堅い守りから追加点を奪うことはできず、惜敗となった。
この日、ディビジョン1ではほかに2試合がおこなわれ、大分県では、4位の横浜キヤノンイーグルスが5位の東芝ブレイブルーパス東京を59-48で下している。
愛知県では、プレーオフ進出へ望みをつなぎたいトヨタヴェルブリッツが21-18でNECグリーンロケッツ東葛に競り勝った。
そして、広島県ではディビジョン3の1試合がおこなわれ、開幕から5連敗だった最下位のマツダスカイアクティブズ広島が、新加入したばかりのSHジェイコブ・アベルらの活躍により、3位のクリタウォーターガッシュ昭島を38-5で倒し、トンネル脱出となった。